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【中等症赤ニキビ(炎症性皮疹)の原因&治し方】皮膚科医がわかりやすく解説

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中等症赤ニキビは潰すとニキビ跡になりやすいものです。そんな赤ニキビの治し方がわかります。
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2016-10-09更新

中等症赤ニキビは半顔で6-20個の赤ニキビがある状態です。

6-20個でも硬く紫色になってしまっているニキビは、重症度が高く違う治し方になります。

【紫ニキビ(嚢腫・結節型)の原因&治し方】皮膚科医がわかりやすく解説』をあわせて読んでみましょう。

 

西川 ニキビ治療 皮膚科医この記事の監修医師
アクネスタジオ
院長 西川嘉一

 

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先生4薬の効きにくいニキビの治療例
西川先生の治療日記

 

1.まず皮膚科に行きましょう。同時にスキンケアも!

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軽症の赤ニキビは、「まずはスキンケアを試してみる。」だったのですが、中等症の場合はいきなり皮膚科です。皮膚科に行くのと同時に、スキンケアを見直しましょう。

 

 

2.皮膚科の保険のニキビ治療

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2-1.中等症の赤ニキビにはディフェリンゲルが基本。

ディフェリンゲル ニキビ 皮膚科 薬【ニキビの薬】ディフェリンゲルを皮膚科医がわかりやすく解説

中等症の赤ニキビでもディフェリンゲルは治療の基本です。
白ニキビから赤ニキビそして膿のあるニキビまでほとんどのニキビでディフェリンゲルが使われます。
ディフェリンゲルに追加して、ダラシンTゲルデュアック配合ゲルといった外用抗菌薬(塗り薬の抗生物質)と、ビブラマイシンミノマイシンといった内服抗菌薬(飲み薬の抗生物質)が使われることがあります。
症状に応じて、皮膚科医が使い分けています。

最重症のニキビのときや、硬い結節のニキビにはディフェリンゲルが使われないこともありますが、ディフェリンゲルが保険治療のベースラインなっています。

ただ、副作用も多く、半分以上の人が何らかの副作用を経験します。
最も多いのは、赤み、乾燥、刺激感、そう痒感などです。
これらの副作用で、治療を途中で諦めてしまう方が多いのが残念です。

 

2-2.ディフェリンゲルの代わりをになれるベピオゲルが2015年登場

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ベピオ ニキビ 皮膚科 薬【ニキビの薬】ベピオゲルを皮膚科医がわかりやすく解説

これまでディフェリンゲル一択だったベースラインの治療に、2015年、ベピオゲル(過酸化ベンゾイル)という薬が登場しました。

ディフェリンゲルの副作用が強く、治療を諦めていた人も、ベピオゲルなら使えるという人もいます。

ただ、ベピオゲルも約40%程度の人に何らかの副作用が発生します。
なので、ベピオゲルの副作用で治療を諦めてしまう人もいます。

 

2-3.ディフェリンゲルとベピオゲルを併用する?しない?

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ディフェリンゲルとベピオゲルを併用したほうが、ニキビがより早く治りますが、副作用も強く出てしまいます。

副作用を頑張り抜ける人は、併用もOKです!

 

2-4.外用抗菌薬=塗り薬の抗生物質

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デュアック ニキビ 皮膚科 薬【ニキビの薬】デュアックを皮膚科医がわかりやすく解説

中等症の赤ニキビは、アクネ菌が原因の一つなので、アクネ菌に対して、外用抗菌薬が使用されることがあります。
よく使われる外用抗菌薬はダラシンTゲルアクアチムクリームゼビアックスローションなどです。
デュアック配合ゲルダラシンTゲルベピオゲルが配合されたもので、最近、処方数が伸びているお薬です。

ディフェリンゲルやベピオゲルの治療と抗菌薬併用することで、治療効果が上乗せされます。

ただし、抗菌薬は白ニキビに効果が薄いので白ニキビには使用しないようにしましょう。

抗生物質について詳しく知りたい方は、『【ニキビの抗生物質】皮膚科医がわかりやすく解説』をよんでみましょう。

 

2-5.内服抗菌薬=飲み薬の抗生物質

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ミノマイシン ニキビ 皮膚科 薬【ニキビの薬】ミノマイシン・ミノサイクリンを皮膚科医がわかりやすく解説

中等症の赤ニキビには、内服抗菌薬を使うことがあります。
内服抗菌薬はミノマイシンルリッド(ロキシスロマイシン)ビブラマイシン(ドキシサイクリン)ファロム(ファロペネム)などが処方されます。
内服抗菌薬は耐性菌出現などのデメリットもあるため、処方されるかされないかは、症状や他の治療との組み合わせの中で決まります。
メリットが大きいと判断されたときに処方されます。

抗生物質について詳しく知りたい方は、『【ニキビの抗生物質】皮膚科医がわかりやすく解説』をよんでみましょう。

 

2-6.サプリメント(ビタミンC、ビタミンB群)、漢方薬は補助的な役割

サプリメント(シナール、フラビタンなど)や漢方薬(十味敗毒湯など)はそれ単独出されることは少ないです。
ディフェリンゲルなどの標準治療に追加して、出される補助的なお薬になります。

十味敗毒湯 ニキビ 漢方【ニキビの薬】十味敗毒湯を皮膚科医がわかりやすく解説

 

 

3.スキンケアも大切

ニキビ専門皮膚科・病院でどんなにいい治療をうけても、日々のケアができていないと、なかなかニキビはよくなりません。
皮膚科で出された薬をしっかりと使い、そして適切なスキンケアをすることが大切です。

 

3-1.クレンジング

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クレンジングでは、ミルククレンジングがまたはジェルクレンジングでしっかりと時間をかけて、メイクを落としましょう。
肌への負担を少なくするクレンジング剤はミルクまたはジェルです。
また、クレンジング剤は肌においてから1分は待って、メイクや皮脂となじんでからメイクを落としましょう。
そうすることで、肌の負担を少なくできるのとともに、毛穴の皮脂も溶けだして、ニキビにも効果があります。

クレンジングを詳しく知りたい方は、【ニキビ肌クレンジング】ミルク・オイル・ジェルをランク付けと裏ワザをあわせてお読みください。

 

3-2.洗顔

洗顔 ニキビ クレンジング

1日2回朝・夜の泡洗顔がおすすめです。
洗いすぎは肌への負担になりますが、洗わなすぎでは角質・皮脂が溜まってしまいます。
洗顔のお肌への負担を極力少なくする、泡洗顔がもっともおすすめです。

洗顔を詳しく知りたい方は、洗顔方法を皮膚科医がわかりやすく解説をあわせてお読みください。

 

3-3.化粧水

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化粧水は洗顔後必ず使いましょう。
ニキビを抑えてくれる成分が入っていることと、刺激が強い成分が入っていないことが大切です。

化粧水について詳しく知りたい方は、化粧水の選び方とケア方法をあわせてお読みください。

 

3-4.保湿

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洗顔後、化粧水だけでもある程度の保湿はできますが、それだけでは不十分です。
ニキビのできている肌はバリア機能が低下しているため、保湿でバリア機能を補ってあげましょう。
おすすめの保湿剤はミネラルオイルやヘパリン類似物質です。

保湿について詳しく知りたい方は、ニキビ肌に保湿をあわせてお読みください。

 

3-5.メイク

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ニキビの人もメイクをしても大丈夫です。
「ニキビの人は出来る限りすっぴんでいてください」と、言われていた時代もありましたが、適切なメイクであれば、ニキビにあまり影響を与えないことがわかってきました。
ただ、リキッドファンデーションのような毛穴につまりやすいコスメは使わないようにしてくださいね。

メイクについて詳しく知りたい方は、ファンデーションコンシーラーなどをあわせてお読みください。

 

 

4.ニキビ専門皮膚科・病院ってどんなところ?

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皮膚科の保険診療で思ったような効果が得られなかったときは、ニキビ専門皮膚科・病院に行ってみましょう。

ニキビ専門皮膚科・病院でないとできない治療が実は多数あります。
アメリカやEUで行われている治療の一部しか保険でまかなえません。
そういった治療は自費診療になるため、ニキビ専門皮膚科・病院でよく行われています。

ニキビの治療をで行われている世界標準の治療の一部を解説します。

 

4-1.皮脂を抑える治療

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ニキビは皮脂の分泌量が過剰に多いとできやすくなります。

イソトレチノインホルモン療法で皮脂を抑えることができます。
イソトレチノインはビタミンA誘導体で皮脂を強力に抑えます。
ホルモン療法は男性ホルモン作用を抑えて皮脂の分泌を減らします。
どちらの治療にも副作用があるので、治療時にはクリニックでしっかり相談しましょう。

 

ホルモン治療 ニキビ ピル【ピルでニキビを治そう】ホルモン治療を皮膚科医がわかりやすく解説

ロアキュテン ニキビ【ニキビの薬】アキュテインを皮膚科医がわかりやすく解説(成分名:イソトレチノイン、別名:ロアキュテイン・ロアキュタン)

 

4-2.最新機器を使った治療

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PDT(光線力学療法)IPL(光治療)
ともに光を使った治療になります。
PDT(光線力学療法)は光感受性物質に利用し、ポルフィリンを作ることでアクネ菌を殺菌し、皮脂の分泌を抑えます。
IPL(光治療)はさまざまな波長の光を利用し、PDTほどではありませんが、ポルフィリンが作られ、アクネ菌の殺菌と皮脂が抑制されます。またIPLでは熱が加わるため、それによってもアクネ菌殺菌作用と皮脂分泌抑制作用があります。

 

IPL ニキビ 効果【ニキビの治療】光線力学療法PDTを皮膚科医がわかりやすく解説

IPL ニキビ【ニキビの治療】IPL(光治療)を皮膚科医がわかりやすく解説

 

4-3.炎症を抑える治療

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炎症が紫ニキビの悪循環を作っているので、注射によって炎症を抑えることで紫ニキビを改善する治療もあります。
紫ニキビは炎症が強すぎて外用薬や内服薬でも、ニキビの病巣の中心になかなか到達できません。
ステロイドという炎症を抑える薬剤をニキビがある場所に直接注射することによって紫ニキビの炎症を抑えます。

よく効くステロイド注射ですが、なぜ紫ニキビ以外にあまりつかわれないのでしょうか?

実は、ステロイドの注射で皮膚や脂肪が薄くなり、注射した部分が凹んでしまうこともあります。
ステロイドの一種、トリアムシノロン(ケナコルト)という注射を皮膚や脂肪組織に打つと皮膚萎縮や脂肪萎縮を引き起こし、凹むことがあります。
盛り上がっている紫ニキビにはある意味、調度良いのですが、平らなニキビに打つと皮膚が凹む(皮膚陥凹)ことがあります。
なので、濃度適切に調整し、注意深く注射する必要があります。

 

 

5.まとめ

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赤ニキビがちょこっとできた段階でスキンケアを見直し始めましょう。
それでもニキビが増え、半顔で6個以上になったら、皮膚科に行ってみましょう。

 

 

6.中等症赤ニキビの豆知識

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中等症の赤ニキビの正式名称=中等症尋常性痤瘡:半顔で6-20個の炎症性皮疹

ニキビ=尋常性痤瘡、赤ニキビ=紅色丘疹=赤色丘疹、黄色ニキビ=膿疱、炎症性皮疹=赤ニキビ+黄色ニキビという単語がこれから何回か出てきます。

日本皮膚科学会尋常性痤瘡ガイドラインでは、中等症尋常性痤瘡は半顔で6-20個の炎症性皮疹=赤ニキビ+黄色ニキビがある状態のことを指しています。
ちなみに海外のガイドラインでは、さまざまな基準があり、統一的な見解は得られていません。

 

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監修医師 西川嘉一について ニキビ治療のエキスパート 美容皮膚​​​​科医 東大医学部卒