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監修:西川嘉一医師 クマ治療、ニキビ治療の専門家。美容皮膚科医。東大医学部卒。

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プラセンタは目の下のくま(クマ)に効果的?【美容皮膚科医が解説】

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プラセンタといえば、美容効果が期待され、最近では美容液やサプリメントに含まれることもある成分です。
そんなプラセンタですが、目の下のクマには効果があるのでしょうか。
もしあるならば、どのような効果が期待できるのかなど、プラセンタについて詳しくまとめました。

 

 

1. ところでプラセンタって何?

 

プラセンタとは胎盤(たいばん)のことです。
ただ、美容液やサプリメントなどに使用する際はもちろん「胎盤そのもの」ではありません。
胎盤から抽出した「エキス(プラセンタエキス)」を使用します。

 

2. プラセンタの種類

プラセンタは、種類があります。
種類の差は「どんな生き物の胎盤から採取されているか」です。
代表的なプラセンタの種類をご紹介します。

 

◯豚プラセンタ
◯馬プラセンタ
◯羊プラセンタ
◯ヒトプラセンタ

 

美容液などの化粧品でよく使われているのは豚プラセンタや馬プラセンタです。
ただし豚と違って馬は年に1回、1頭しか出産できない点から、豚プラセンタよりも高価であることが多いようです。

羊は豚よりも安全性が高いと言われておりメリットがあるものの、日本では羊由来の原料に規制がかかっているのであまり流通はしていません。

ヒトプラセンタはこ医薬品扱いで、サプリメントや化粧品で使うことは出来きません。
ヒトプラセンタは、クリニックなどでプラセンタ注射として利用することが可能です。

 

【補足】ヒトプラセンタについて

日本国内で承認されているヒトプラセンタはラエンネックとメルスモンの2つです。これ以外は認可されていません。
ヒト由来のプラセンタは認可された製薬会社が厳しい管理のもとに製造していますから、安全性は高いといえるでしょう。
しかし、感染症のリスクがゼロとはいえません。
その為、ヒトプラセンタの注射を受けた場合、日本赤十字社での献血が出来なくなります。

  

3. プラセンタはクマに効くの?プラセンタの効果

さて、いよいよ気になるプレセンタのクマへの効果です。
実は美容に良いというプラセンタも、残念ながらクマに対しては直接的な効果はありません。
ただ、プラセンタの効果によって肌の細胞が少し活性化するので、それで肌が多少キレイに見えて目の下のクマが少し良くなったように見えることはあるかもしれません。

 

ではプラセンタには、どのような効果が期待できるのでしょうか?
簡単にまとめてみました。

 

更年期障害の症状緩和

プラセンタにはホルモンバランスを調整する働きがあります。
生理痛や生理不順など毎月の女性の不調から、更年期障害の改善などにも役立ちます。
女性の40代半ばから50代半ばは更年期と呼ばれる期間で、女性ホルモンが減少してくることから、イライラや不安、のぼせなど様々な不快な症状に見舞われることがあります。
プラセンタには女性ホルモンのバランスを取る働きがあるので、この更年期の辛い症状を緩和できるのです。

  

肝機能の改善

肝臓は身体の解毒装置のような働きをする臓器の一つです。
私たちが食べたものは1度肝臓で解毒され、代謝されることで身体がエネルギーを作ることが出来るのです。
ところが肝臓が働くたびに大量の酸素を消費することから活性酸素が増えてしまい、それが肝臓自体にダメージを与えてしまうことになります。
例えばお酒をよく飲む人は、肝臓ががんばってアルコールを解毒しているので、それだけ活性酸素の量も増えてしまう=肝機能が低下しやすい、ということです。
プラセンタにはこの活性酸素を除去する働きに加え、活性酸素が発生すること自体を抑えたり、肝細胞を活性化するなどの働きがあることから、肝機能の向上に役立つのです。

 

細胞修復機能の改善

プラセンタにはEGF(上皮成長因子)やFGF(繊維芽細胞成長因子)など、細胞の成長を促す物質が含まれています。
これが美容に良いといわれる理由です。
成長因子は加齢によって減少していくために、しわやたるみなどの年齢肌の悩みが出てくるのですが、プラセンタはそれを補うことが出来るとされています。

 

4.プラセンタの副作用

目の下のクマには効果がほとんどないものの、美容面や健康面に効果があるプラセンタですが、副作用はないのでしょうか?

プラセンタのタイプ別に副作用をまとめました。

 

皮膚に直接つけるタイプのプラセンタ(化粧水や美容液など)

皮膚につけるタイプのプラセンタ製品の副作用に「肌に合わない場合、かぶれや赤みが出る場合がある」が挙げられます。
心配な場合は、パッチテスト(少量を腕や足の目立ちにくいところにつけてみて、異常がでないかチェックすること)を試してみましょう。

  

経口摂取タイプのプラセンタ(サプリメントや美容ドリンクなど)

飲むタイプのプラセンタ製品の副作用に「アレルギー反応がでる場合がある」が挙げられます。
アレルギー反応の一例としては

  ◯ むくみがでる
  ◯ 赤みが出る
  ◯ 湿疹が出る

などの症状が挙げられます。
上記症状がでたり、その他いつもは出ない症状が出た場合はすぐに服用を中止し、医師に相談しましょう。

 

注射で摂取するプラセンタ(プラセンタ注射)

日本国内で承認されているヒトプラセンタはラエンネックとメルスモンの2つです。これ以外は認可されていません。
ヒト由来のプラセンタは認可された製薬会社が厳しい管理のもとに製造していますから、安全性は高いといえるでしょう。
しかし、感染症のリスクがゼロとはいえません。
その為、ヒトプラセンタの注射を受けた場合、今後日本赤十字社での献血が出来なくなります。

 

【まとめ】

今回はプラセンタの目の下のクマへの効果についてまとめました。

 

目の下のクマを改善する効果はほぼありませんが、プラセンタ自体はお肌はもちろん、肝臓の機能を強化したり、女性ホルモンのバランスを取るなど健康には良い効果が期待できるので、1度試してみるのもいいかもしれません。

ただし、過剰な期待は禁物です。また、プラセンタのリスクもしっかり念頭において使うようにした方がよいでしょう。

監修医師

西川嘉一
Hirokazu Nishikawa

目の下のクマ・ニキビ・美肌の専門家。美容皮膚科医。東京大学医学部卒業。

クマ治療など、手がけた美容の症例は1万件を超えている。

大手美容クリニック銀座院の院長を経て、2017年『Acne Studio(アクネスタジオ)』を開院。
現在、渋谷・梅田の2院で、クマ治療やニキビ治療に取り組んでいる。