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監修:西川嘉一医師 クマ治療、ニキビ治療の専門家。美容皮膚科医。東大医学部卒。

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【目の下のくま(クマ)】は遺伝します

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1.目の下のくま(クマ)って遺伝するの?

「目の下のくま(クマ)は遺伝する」という話を聞いたことがありますか?

実は目の下のくま(クマ)は、遺伝します。
「くま(クマ)そのものが遺伝する」のではなく、「くま(クマ)の原因となりやすい体質が遺伝する」という方が正確です。

2. 遺伝するくま(クマ)の種類と原因

2-1. 黒クマ

黒クマは目の下に出来た影が原因で、影クマとも呼ばれます。
瞼の内側には眼輪筋(がんりんきん)という筋肉があり、更にその内側には眼窩脂肪(がんかしぼう)と呼ばれる目周りの脂肪があります。

加齢による眼輪筋(がんりんきん)の緩みや、目周りの皮膚のたるみによって、眼窩脂肪(がんかしぼう)が押し出され膨らみが出来ます。
この膨らみの下に出来た影が、黒クマの正体です。

また、骨格(彫りの深い人、目の大きい人等)や元々眼窩脂肪(がんかしぼう)の多い事などが原因の場合もあります。
皮膚の薄さや、たるみやすい肌、骨格などの黒クマの原因が、遺伝します。

特に若いとき(中学生や高校生のとき)からくま(クマ)が発生している場合は、老化現象というよりも遺伝が原因です。

2-2. 青クマ

青クマは目の下の皮膚が薄く筋肉の色が透けて見える事や、血流が悪く静脈内に停滞した血液が青黒く透けて見える事が原因です。

このため、皮膚の白く薄い人や、血流の悪い人に目立ちやすいです。

皮膚の色や厚みは遺伝するので、青クマの原因となる体質は遺伝します。もちろん、年齢とともに皮膚は薄くなるので、遺伝と老化が重なって青クマが発生する人も多いです。

3.遺伝したくま(クマ)を改善するには?

黒クマの場合、自身で出来る方法として、眼輪筋(がんりんきん)トレーニングがあります。ただし、目周りのしわが増えることがあるので注意しましょう。

また予防として、たるみの原因となる紫外線・乾燥・こすり過ぎ等の皮膚ダメージを抑えるよう、スキンケアすると良いでしょう。

この他、眼窩脂肪が多い場合は、クリニックでの治療を行うことで高い効果が得られます。

青クマの場合、寝不足・ストレス・疲労の蓄積を避け、規則正しい生活をするよう心掛けましょう。

また、食事の改善、アイクリームなどを使用したスキンケア、適度な運動、漢方薬、マッサージなどもある程度の改善が見込めます。

ただし、マッサージは茶クマの原因となる色素沈着を引き起こす場合があるので注意しましょう。

4.まとめ

今回は目の下のくま(クマ)と遺伝の関係について解説しました。

遺伝的要因でくま(クマ)の出来やすい体質であっても、改善することが出来ます。
遺伝だからと諦めずに、自身のくま(クマ)の原因に合った方法で対処し、改善を心掛けましょう。

 

監修医師

西川嘉一
Hirokazu Nishikawa

目の下のクマ・ニキビ・美肌の専門家。美容皮膚科医。東京大学医学部卒業。

クマ治療など、手がけた美容の症例は1万件を超えている。

大手美容クリニック銀座院の院長を経て、2017年『Acne Studio(アクネスタジオ)』を開院。
現在、渋谷・梅田の2院で、クマ治療やニキビ治療に取り組んでいる。