【おしりニキビ】目立つし痛い!女子のお悩みを早く治す方法&予防のコツ
2016-10-07更新
ニキビといえばアゴやホホ、フェイスラインといった顔のどこかに出るイメージがありますね。
でも実は目立たないけど、多くの方が気になっている部分のニキビがあるんです。それは…おしり!!
「彼とビーチに行くのに、このおしりじゃぁ、かわいい水着が着れないよ~」
「お友達と温泉に行くのに、このおしり…恥ずかしい!」
「座る度、ニキビに触れて地味に痛くて辛い!!」
そんなお悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか?
そこでここでは、おしりにニキビができてしまう原因と、治し方やできにくくする対策をご紹介したいと思います。
この記事の監修医師 アクネスタジオ 院長 西川嘉一 |
薬の効きにくいニキビの治療例 西川先生の治療日記 |
1.どうしておしりにニキビができるの?おしりニキビの原因
ニキビはどうしてできるの?
ニキビは、毛穴に汚れや皮脂が溜まることで起きる皮膚トラブルです。
つまり毛穴がある所すべてが、ニキビできる可能性があるということになります。
人は体の殆どの部位に毛穴(皮脂腺)を持っているため、ニキビができない部位のほうが多いのです。
体の部位の中でも、特にニキビが出来やすい部位があります。その1つがおしりです。
原因①おしりは蒸れやすい!
おしりは皮脂の分泌が多く、またムレやすい環境下にあります。
そのため、分泌した汗や皮脂がこもり、ニキビ発生のきっかけとなるのです。
もう一つ、おしりにニキビが出来やすい理由があります。
原因②おしりは刺激を受けやすい!
おしりの皮膚がザラザラ・カサカサしている方、いらっしゃいませんか?
実はこの状態がニキビ発生の原因と大きく関係があります。
おしりは人が座るとき、その人の体重を支える場所となります。
これは座る都度、皮膚へ強い刺激を与えていることになります。
皮膚は刺激を受け続けると、「角化」といって皮膚の角質が厚くなることがあります。
角化している皮膚は、毛穴が詰まりやすく、ニキビの出来やすい環境になります。
つまり、おしりは皮脂分泌がされやすい部位なのに、毛穴が詰まってしまいがちなためニキビが出来やすい場所なのです。
2.どうしたらおしりニキビを治せるの?予防と対策
おしりニキビの原因は
「おしりは皮脂分泌が活発なこと」と「角化しやすい環境にあること」
でした。
「でも、皮脂の分泌をおさえるなんて・・・どうしたらいいの?」
「座るのをガマンしたらニキビ、できなくなるのかな?」
と思う方もいるかもしれませんね。
実は意外とカンタンな方法でおしりニキビを予防・ケアできるのです。
ちなみに「座っちゃダメ」という方法ではありませんのでご安心くだいさい。
ポイント①清潔を保っておしりニキビを予防しよう
おしりの肌環境の清潔を保とう!おしりの皮脂分泌を自力で止めることは難しいので、分泌された皮脂や汗のムレが溜まらないよう工夫してみることがおすすめです。
おすすめ①通気性のよいショーツを履く
ポリエステルなどのショーツより、コットンのショーツのほうがムレにくく上手に皮脂・汗を肌から逃がしてくれます。
おすすめ②長時間座ったあとは、トイレでおしり全体を拭く
座りっぱなしの環境が続いた後のトイレには、ウェットティッシュを持参しましょう。
おしり全体を優しくふいて、ムレてしまったおしりを清潔にしましょう。
使用するウェットティッシュはノンアルコールタイプの、肌に優しいものがおすすめです。
おすすめ③シャワータイムで、しっかりおしりを洗って、その後保湿をしましょう。
シャワータイムの時、意識をしておしりを洗っていますか?
意識的に洗って清潔を保ちましょう。この時のポイントは、「ゴシゴシ洗う」ではなく、「優しくすすぐ」ようなイメージで洗ってみましょう。
こすって洗うと、皮膚に摩擦ダメージを与え、それがストレスになりニキビを促進させる原因になるので注意しましょう。
そして、実は大切なのが保湿です。「乾燥→ムレ→乾燥→ムレ」は「角化→皮脂がたまる→角化→皮脂がたまる」の悪循環です。
乾燥している時間を極力減らしましょう。ニキビの原因になりにくいベビーオイルなどのミネラルオイルで保湿がおすすめです。
ポイント④角化が起きにくい皮膚環境を整えよう!
毎日の角質ケアをしましょう。
コレがしっかりできれば、分泌された皮脂が毛穴の中でこもることも防げますね。
おすすめ①ピーリング石鹸
ドラッグストアなどで、様々な種類のピーリング石鹸が売っていますので、ためしてみるのもよいです。
ピーリングとは、溜まった角質を取り除くことです。
クリニックの治療が一般的ですが、最近は市販の石鹸にもピーリング効果のある商品が販売されています。
市販のピーリング効果のある石鹸は、角質をたまりにくくする効果がマイルドなので毎日使用しても問題ないものが多いです。
しかし、敏感肌の方や、おしりのニキビに炎症があってヒリヒリしている方は、使用は避けましょう。
ピーリングの刺激自体が肌ストレスになり、角化を促進してしまう場合があります。
ピーリング石鹸は万能薬ではありませんので注意しながら使用しましょう。
また、ピーリングした後の肌は非常にデリケートで乾燥やすい状態です。
しっかりと保湿をするようにしましょう。保湿をすることで、肌に柔らかさが生まれ、角化しにくい環境がさらに高められます。
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おすすめ②スキンクリニックでケミカルピーリング治療を受けてみる
「しっかりケアしたい」「自分のニキビにあうピーリングしたい」という方は、ニキビ専門クリニックに行ってみるのもおすすめです。
クリニックのピーリング剤は、市販のものよりもピーリング作用が強いものが多いので1度の治療でも効果が期待できます。
また、ピーリング剤には様々な種類が、肌状態によって、ピーリング剤を使い分けられるのもメリットです。
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3.まとめ
まずは自宅ケアでよくしましょう
おしりのニキビは普段の生活では目立つことはありませんが、地味に気になる厄介者です。
更に、いざという時にあると恥ずかしい肌トラブルですね。
でも、ケア次第で良くなることが多いので、ぜひお試しください。
また、自己ケアでも良くならない場合はニキビ専門クリニックで診てもらうことがオススメです。
「おしりなんて、恥ずかしい!」と思う方もいるかもしれませんが、最近のスキンクリニックは、エステ感覚で治療ができるところも多いようなので、まずは相談してみていかがでしょうか。
おしりニキビではなく粉瘤のことも
また、おしりのニキビとよく似た症状で「粉瘤(ふんりゅう)」と呼ばれるものができていることもあります。
粉瘤は垢や脂が皮膚内部に溜まってできる良性の腫瘍のことです。
小さいうちは痛みや腫れがないことが多いですが、炎症が起きると赤みが出たり感染症を引き起こすこともあり、ひどくなると手術が必要なケースもあります。
2週間自分のケアで良くならない場合は、ニキビ専門クリニックで相談してみましょう。
薬の効きにくいニキビの治療例 西川先生の治療日記 |
この記事の監修医師
西川嘉一
Hirokazu Nishikawa
ニキビ治療のエキスパート。ニキビ・美肌・くまの専門家。東京大学医学部卒。
業界大手・銀座院長を経て、ニキビ専門皮膚科【アクネスタジオ】を開院。
一ケ月に1000人以上がアクネスタジオを訪れている。