【ニキビ薬ランキング】皮膚科医が選ぶ薬はコレ!
2017-12-29更新
⇒市販薬はこちらを参考にしてください。
【患者さんから聞いた!他院で処方されているニキビのお薬(処方数の多い順)】
私、美容皮膚科医・西川がランキング形式でまとめてみました。
(決して薬の効用のランキングではないので、注意してくださいね。そして、処方数順位は西川が患者さんから聞いた他院で出されたものです。日本国内で全統計を取ったものではありません。調査期間2017年5月~10月、調査対象:東京920人・大阪432人)
外用薬 | |
第1位 | ディフェリンゲル |
第2位 | ダラシンTゲル |
第3位 | ベピオゲル |
内服薬 | |
第1位 | シナール(ビタミン) |
第2位 | ミノマイシン(抗菌薬) |
第3位 | ビブラマイシン(抗菌薬) |
注:ミノマイシン(ミノサイクリンを含む)、ルリッド(ロキシスロマイシンを含む)
薬価は2016年6月1日現在のものです。
他に診察料などがかかりますのでご注意ください。
また薬価は変動するので、ご購入の際にご確認ください。
この記事の監修医師 アクネスタジオ 院長 西川嘉一 |
薬の効きにくいニキビの治療例 西川先生の治療日記 |
Index
【皮膚科の薬ランキングBest3】外用薬
アナタのお手持ちのニキビのお薬も入っているかもしれません。
是非、そのお薬の特徴や使い方をおさらいするツールとしてお役立てください。
外用薬は、ディフェリン、ダラシンが他を大きく引き離して、1,2位でした。
外用薬 | |
第1位 | ディフェリンゲル |
第2位 | ダラシンTゲル |
第3位 | ベピオゲル |
4位以降はコチラを参考にしてください。
【皮膚科の薬・ベスト3 外用薬の詳しい解説】
ここからは、皮膚科の薬・外用薬ベスト3の解説を詳しくしていきます。
【外用薬・第1位】ディフェリンゲル
【ニキビの薬】ディフェリンゲルを皮膚科医がわかりやすく解説 |
処方数の第1位に輝いたのは、外用薬(塗り薬)のディフェリンゲルです。(処方数順位は西川が患者さんから聞いた他院で出されたものです。日本国内で全統計とったら多少異なるでしょう。同じかもしれませんが。)
ディフェリンゲルは2008年に日本国内での販売が始まった、国内では比較的新しい薬です。
主成分は「アダパレン」といい、ニキビ治療に定評のあるビタミンA誘導体の一種です。
半透明でとろっとしたテクスチャーの塗り薬です。
ビタミンA誘導体の薬は数多くありますが、ディフェリンゲルは国内で唯一保険が使える薬です。
(それが第1位になった要因だとおもいます。)
ニキビができる原因は、「角質がたまる」・「皮脂が溜まる」・「アクネ菌が増殖する」・「炎症が起きる」です。
ディフェリンは皮脂を抑え、角質をピーリングしてくれる作用があり、軽症ニキビ・初期ニキビに効果があります。
ディフェリンゲル1本15g | 約1831円 |
詳しくは『【ニキビの薬】ディフェリンゲルを皮膚科医がわかりやすく解説』で解説されています。
【外用薬・第2位】ダラシンTゲル(またはクリンダマイシンゲル)
【ニキビの薬】ダラシンTゲルを皮膚科医がわかりやすく解説(成分名:クリンダマイシンゲル) |
第2位にランクインしたのは、外用薬(塗り薬)のダラシンTゲル(成分名:クリンダマイシン)です。
ダラシンTゲルは抗菌作用と抗炎症作用があります。
つまり「菌を殺す・炎症を沈める」効果のあるお薬、ということですね。
抗炎症作用がある抗菌薬は多くありません。
アクネ菌を抗菌しつつ、炎症も抑えられるスグレモノとして人気があります。
ただし、長く使うことで耐性菌が発生してしまいます。
耐性菌ができると、スグレモノのダラシンTゲルが効きにくくなってしまうのです。
そのため長期的な使用はあまり勧められません。
赤ニキビにピンポイントで使うのがおすすめです。
ダラシンTゲル 10g 1本 | 約389円 |
【外用薬・第3位】ベピオゲル
【ニキビの薬】ベピオゲルを皮膚科医がわかりやすく解説 |
ベピオは海外では以前から一般的なニキビの薬ですが、日本国内では2015年にようやく使用が始まった新しい薬です。
効果は「ピーリング作用」・「抗菌作用」・「漂白作用」と多岐にわたっており、今後、知名度が上昇すれば上位にランクイン間違いなしでしょう。
ただし、悪い副作用が起こる可能性があります。
接触性皮膚炎という症状(その成分が皮膚についたことによって赤み・かぶれが引き起こること)が100人に数名程度発生する可能性のある薬でもあります。
そのため、他の薬(効果のでる薬)があれば、リスクを下げるために、ベピオ以外の薬から処方する、という皮膚科も多いようです。
具体的にはディフェリンゲルが合わなかった人にベピオを処方する、という例が多いです。
ベピオゲル 1本 15g | 約1831円 |
【皮膚科の薬ランキングBest3】内服薬
内服薬 | |
第1位 | シナール(ビタミン) |
第2位 | ミノマイシン(抗菌薬) |
第3位 | ビブラマイシン(抗菌薬) |
4位以降はコチラを参考にしてください。
【皮膚科の薬・ベスト3 内服薬の詳しい解説】
ここからは、皮膚科の薬・内服薬ベスト3の解説を詳しくしていきます。
【内服薬・意外すぎる第1位】シナール
再度、繰り返しますが、この順位は絶対に効果の順番ではありませんので、ご注意ください。
西川のクリニックに来たニキビの患者さんが今まで他院で処方された薬を、カウントして、ただ単純に多い順に並べただけのランキングです。
意外すぎる第1位はビタミンCのシナールです。果たして、ニキビの治療薬といっていいのか疑問ではありますが、当院での調査では、他院でもっとも多く処方された内服薬であるのも事実です。
組合せ的には、ミノマイシン+シナール、ビブラマイシン+シナール、外用薬+シナールのように出されるので、結果としてシナールの処方数が多いようです。
当院にいらっしゃる患者さんは、いろいろな皮膚科に行って、なかなか治らなかったタイプの方なので、途中でビタミンCのシナールが処方に追加されることがある方が、多かったのでしょう。
【内服薬・第2位】ミノマイシン
【ニキビの薬】ミノマイシン・ミノサイクリンを皮膚科医がわかりやすく解説 |
内服薬(飲み薬)の第1位はミノマイシンです。
ミノマイシンはニキビの内服薬として定番中の定番!
ダラシンTゲル同様に抗炎症作用(炎症を静める効果)のある抗菌薬なのが人気のポイントです。
こちらも長期使用すると耐性菌が発生するので、長期的な使用はNGです。
【内服薬・第3位】ビブラマイシン
【ニキビの薬】ビブラマイシンを皮膚科医がわかりやすく解説 |
内服薬(飲み薬)の第3位はビブラマイシンです。
ビブラマイシンはニキビの飲む抗生物質では、ガイドライン推奨度No.1のお薬です。
こちらも長期使用すると耐性菌が発生するので、長期的な使用はNGです。
【外用薬ランキング4位以下】
4位以下のお薬を詳しく解説していきます。ランキング表は1位から載せています。
外用薬 | |
第1位 | ディフェリンゲル |
第2位 | ダラシンTゲル |
第3位 | ベピオゲル |
第4位 | アクアチムクリーム |
第5位 | デュアック配合ゲル |
第6位 | ゼビアックス |
第7位 | エピデュオゲル |
第8位 | イオウカンフルローション |
【第4位】アクアチムクリーム
【ニキビの薬】アクアチムクリームを皮膚科医がわかりやすく解説 |
第4位は外用薬(塗り薬)のアクアチムクリームです。
抗菌作用のある外用薬で、ニキビ以外にも幅広く使われています。
ニューキノロン系という種類で、いろいろな菌に効くのが特徴です。
こちらも長期使用で耐性菌が発生するので、長期の連用はNGです。
アクアチムクリーム1本 | 約377円 |
【第5位】デュアック配合ゲル
【ニキビの薬】デュアックを皮膚科医がわかりやすく解説 |
デュアック配合ゲルはダラシンとベピオの合剤です。
「ダラシンとベピオのいいとこ取り」という薬です。
ベピオの抗菌作用が加わることで、ダラシンの耐性菌発生リスクを下がります。
そのため、今後ダラシンの代わりに使用が広がっていくでしょう。
デュアック配合ゲル 1本 10g | 約1524円 |
【急上昇・第6位】ゼビアックスローション
【ニキビの薬】ゼビアックスローションを皮膚科医がわかりやすく解説 |
ゼビアックスローションはアクアチムクリームと同じ系統の外用抗菌薬です。
2016年1月に使用が開始された最新のお薬で、今後人気が上がることまちがいなしです。
ゼビアックスローション 1本 10g | 約805円 |
【急上昇・第7位】エピデュオゲル
【ニキビの薬】エピデュオゲルを皮膚科医がわかりやすく解説 |
エピデュオゲルはディフェリンとベピオの合剤です。
「ディフェリンとベピオのいいとこ取り」という薬です。
ディフェリンとベピオというニキビ治療でよく使われるお薬が2つが合わさったお薬です。
ただし、副作用強めなので、ディフェリンやベピオに置き換わることはなさそうです。
エピデュオゲル 1本 15g | 約1596円 |
【第8位】イオウカンフルローション
【ニキビの薬】イオウカンフルローションを皮膚科医がわかりやすく解説 |
第6位は外用薬(塗り薬)のイオウカンフルローションです。
皮膚を柔らかくする作用のあるお薬です。同時に、殺菌作用もあります。
最大の特徴はその臭いです。
イオウの臭い=温泉、腐った卵の臭いがしますので、人気は低い目です。
温泉気分で塗り続けることができる方にはおすすめです。
イオウカンフルローション100mL | 約251円 |
【番外編①】テラコートリル
たまに出される外用薬(塗り薬)のテラ・コートリルです。
殺菌作用と抗炎症作用のある外用薬です。
皮膚科ではニキビに対して処方されることは少ないです。
しかし、市販薬としても購入可能なため、市販薬として人気があります。
市販薬の中ではかなり強めの有効成分が入っています。
ちなみに、テラコートリルは市販薬として販売されてもいます。
⇒テラコートリルについて詳しく知りたい方はコチラもご覧ください。
【ニキビの市販薬ランキング】
【番外編②】ゲンタシン軟膏
たまに処方される外用薬(塗り薬)のゲンタシン軟膏です。
抗菌作用のある外用薬で、ニキビ以外にも幅広く使われています。
アミノグリコシド系という種類です。
特定の病気以外で内服薬で出されることが少なくなりましたが、外用薬では根強い人気があります。
こちらも長期使用で耐性菌が発生するので、長期の連用はNGです。
【外用薬:東京と大阪で違い】
東京 | 大阪 | |
第1位 | ディフェリンゲル | ディフェリンゲル |
第2位 | ダラシンTゲル | ダラシンTゲル |
第3位 | ベピオゲル | ベピオゲル |
第4位 | アクアチムクリーム | デュアック配合ゲル |
第5位 | デュアック配合ゲル | アクアチムクリーム |
第6位 | ゼビアックス | ゼビアックス |
第7位 | エピデュオゲル | イオウカンフルローション |
第8位 | ゲンタシン | エピデュオゲル |
第9位 | イオウカンフルローション | ニゾラール |
大きな傾向として、
ディフェリン→ダラシン→ベピオという流れは、
東京・大阪が共通でした。
下位のランキングで、東京の方がゲンタシンが多く、大阪の方がイオウカンフルローションが多いことが大きな違いで、他にそれほど大きな違いがありませんでした。
ちなみに、ニゾラールはニキビではなく、ニキビっぽい症状(マラセチア毛包炎)に対して出されていました。
【皮膚科の塗り薬・外用薬の使い方と効果&副作用】
ここでは、一般的なニキビ外用薬の塗り方を解説します。
症状に合わせて塗り方が変わることがありますので、担当医から指示のあった塗り方を優先してくださいね。
使い方
スキンケア&塗り薬の順番は、
1.洗顔(クレンジングを含む)
2.化粧水
3.乳液
4.クリーム
5.ベピオゲル・ディフェリンゲルをニキビができやすい場所に全体に。
6.抗生物質の塗り薬(抗菌外用薬)を赤ニキビが出てきている場所に塗ります。
塗り薬・外用薬の効果と塗る順番の意味
ベピオゲル・ディフェリンゲルは白ニキビ(面皰・コメド)を治す作用があります。
赤ニキビに育つ前の白ニキビの段階からニキビを予防し治します。
なので、広めの範囲に塗りましょう。
抗生物質の効果はニキビの原因菌・アクネ菌を殺菌するようです。
その抗生物質の塗り薬は不必要に広い範囲に塗っても効果がないだけでなく、耐性菌という抗生物質が効かないアクネ菌が生まれてきてしまいます。
そうすると、今まで効いていた抗生物質が効かなくなります。
そのため、抗生物質は塗り薬は、狭い範囲、短期間の使用に留めることが大切です。
塗り薬・外用薬の副作用
ディフェリンゲル・ベピオゲルは乾燥・赤みなど出やすいので、できるかぎり保湿をすることが大切です。
それに対して抗生物質にはディフェリンゲル・ベピオゲルほど頻度の高い副作用はありません。
もちろん、副作用は0ではありませんので、お薬を使う前にはそれぞれの副作用を確認しましょう。
【市販薬・外用薬ランキング】
第1位 | テラ・コートリル |
第2位 | ペアアクネクリームW |
第3位 | オロナインH軟膏 |
第4位 | ビフナイト |
第5位 | クレアラシル |
【東京VS大阪】使っている外用市販薬に違いはあるの?
東京 | 大阪 | |
第1位 | ペアアクネクリームW | テラ・コートリル |
第2位 | オロナインH軟膏 | ビフナイト |
第3位 | ビフナイト | オロナインH軟膏 |
大阪で断然人気なのが、テラ・コートリルです!
しかし、東京ではあまり人気が無いようです。
ビフナイト・オロナインH軟膏は両地域で人気があります。
【内服薬ランキング4位以下】
内服薬の処方を種類別にランキングすると、
第1位:抗生物質
第2位:漢方薬
第3位:ビタミン剤
でした!
東京・大阪ともに漢方薬が多く出されていますが、出されている漢方薬の名前が分からないという患者さんが続出しているため、以下のランキングは本当に処方されているランキングよりも漢方薬が低めに出ています。
ここからは、4位以下のお薬を詳しく解説していきます。ランキング表は1位から載せています。
内服薬 | |
第1位 | シナール(ビタミン) |
第2位 | ミノマイシン(抗菌薬) |
第3位 | ビブラマイシン(抗菌薬) |
第4位 | ルリッド(抗菌薬) |
第5位 | ピドキサール(ビタミン) |
第6位 | 十味敗毒湯(漢方) |
第7位 | フラビタン(ビタミン) |
【第4位】ルリッド
【ニキビの薬】ルリッドを皮膚科医がわかりやすく解説 |
内服薬(飲み薬)の第4位はルリッドです。
ルリッドも、よく皮膚科で処方される内服薬です。
実はこのルリッドは、第2位で紹介した「ミノマイシン」第3位「ビブラマイシン」と同じ「飲み薬の抗菌薬」です。
そのため、どちらを処方するかは、皮膚科医同士でもよく議論に上がります。
詳しい話をちょっとすると・・・
「ルリッド」はマクロライド系という種類に属する抗菌薬、ミノマイシンはテトラサイクリン系という種類に属する抗菌薬です。(同じ抗菌薬で属性が異なるんです)
どちらも優れた抗菌薬ですが、マクロライド系のルリッドは、ニキビ以外の病気でも使用する機会が多いのが特徴です。
そのルリッドをニキビ治療で使用すると耐性菌が発生してしまい、後に他の病気にかかった時の治療でマクロライド系を使いにくくなってしまいます。
そのためミノマイシンを選択する先生が多いようです。
【第5位】ピドキサール
ビタミン剤ピドキサールがランクインしています。
【第6位】漢方薬 十味敗毒湯
【ニキビの薬】十味敗毒湯を皮膚科医がわかりやすく解説 |
漢方薬を出す皮膚科もあります。
十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)・荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)・清上防風湯(せいじょうぼうふうとう)という漢方薬が出されることが多いです。
黄連解毒湯(おうれんげどくとう)・温清飲(うんせいいん)・温経湯(うんけいとう)・桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)という漢方薬も出されることがあります。
漢方薬は即効性は低いですが、体質改善効果が期待できます。
【番外編】ピル
一部の婦人科・皮膚科で、ニキビ治療でピルが処方されています。
ピルはマーベロン(ファボワール)、トリキュラー(ラベルフィーユ)などが人気です。
【番外編】スピロノラクトン(ホルモン療法)
一部の皮膚科では、ニキビのホルモン療法としてスピロノラクトンが処方されています。
カリウム保持性利尿薬という位置づけもあり、処方のさいには、採血が必要なお薬になってます。
【番外編】アキュテイン(イソトレチノイン)
重症ニキビの治療薬、アキュテイン(イソトレチノイン)。
催奇形性(妊娠中にアキュテインを内服すると奇形児の発生率が上がる)や初期のニキビ悪化があるため、あまり使われていないが、実は効果の高いニキビ治療薬。
処方の際、採血は必須、女性であればピルなど2種類以上の避妊を併用しなくてはならないなど、細かい規定がある。
【内服薬:東京と大阪で違い】
東京 | 大阪 | |
第1位 | シナール(ビタミン) | シナール(ビタミン) |
第2位 | ビブラマイシン(抗菌薬) | ミノマイシン(抗菌薬) |
第3位 | ミノマイシン(抗菌薬) | ルリッド(抗菌薬) |
第4位 | ルリッド(抗菌薬) | 十味敗毒湯(漢方) |
第5位 | ビドキサール(ビタミン) | ピドキサール(ビタミン) |
第6位 | 十味敗毒湯(漢方) | ビブラマイシン(抗菌薬) |
第7位 | フラビタン(ビタミン) | スピロノラクトン(ホルモン) |
第8位 | クラリスロマイシン(抗菌薬) | アキュテイン |
第9位 | リボフラビン(ビタミン) | トラニラスト(抗アレルギー薬) |
注:ミノマイシン(ミノサイクリンを含む)、ルリッド(ロキシスロマイシンを含む)、アキュテイン(イソトレチノイン製剤全般)
シナール1位は東京・大阪共通です。
2位の抗生物質の選択が東京と大阪で大きく異なりました。東京はガイドラインでの推奨度トップのビブラマイシンが抗生物質の中ではトップです。東京の方がガイドラインの浸透率が高いのかもしれません。
全体的な傾向として、東京の方がビタミン剤が多く出されています。
また、ランキングには反映されていませんが、漢方薬の割合が大阪の方が高かったです。
【皮膚科の飲み薬・内服薬の使い方と効果&副作用】
内服薬は、塗り薬のディフェリンゲル・ベピオゲルほど副作用の頻度は高くありません。
共通する副作用は、下痢です。
抗菌薬が腸内細菌のバランスを崩し、下痢になってしまうことがあります。
ミノマイシン特有の副作用にめまいがあります。
もしも副作用が出てきたら、担当医に相談しましょう。
【市販薬・内服薬ランキング】
【市販薬と皮膚科の薬の比較】についてはこちらです。
第1位 | チョコラBB |
第2位 | ハイチオールC |
第3位 | ペアA錠 |
【東京VS大阪】使っている内服市販薬に違いはあるの?
東京 | 大阪 | |
第1位 | チョコラBB | チョコラBB |
第2位 | ハイチオールC | ハイチオールC |
チョコラBB、ハイチオールCと同率の人気を誇っています。
【皮膚科の薬(処方薬)・市販薬・専門病院の治療の違い】
処方薬 | 市販薬 | 専門病院 | |
効果 | ◯ | △ | ◎ |
費用 | ◯ | ◯ | △ |
アクセス | △ | ◎ | △ |
副作用 | △ | △ | △ |
【ニキビの市販薬ランキング】はこちらです。
◯皮膚科の薬・市販薬・専門病院どれが一番効果があるの?
みなさんの想像通り、
専門病院>皮膚科の薬>市販薬
の順番で効果が高いです。
使える薬や治療の選択肢が専門病院が一番多いです。保険の皮膚科で使えない、アキュテイン・ホルモン療法・ピーリングなどが専門病院では行うことができます。
皮膚科では、市販薬では使えない成分が含まれているディフェリン・ベピオ・ダラシン(今回の外用薬トップ3)が使えるので、ニキビ治療の効果が大きいです!
市販薬は使える成分に限りがあるため、効果は限定的です。
◯皮膚科の薬・市販薬・専門病院の費用は?
費用が低い順に、
市販薬<皮膚科の薬<専門病院
となります。
保険の皮膚科は3割負担なので、一見安いように見えます。
しかし、
モデルケース1:初診でディフェリン1本の場合
初診料(2820円)+処方せん料(680円)+調剤基本料(410円)+調剤料(100円:外用薬1個の場合)+薬剤費(ディフェリンの場合、1800円程度)
となり、3割負担でも1600円程度かかります。
処方箋料や初診料、基本調剤料、調剤料料、薬剤費は、出された薬剤の数や種類または医療機関・薬局により少しずつ条件が異なるので、同一の費用にならないので、ご注意ください。
◯結局、どれが一番いいの?
手軽さと効果のバランスを考えると、下のように症状に応じて使い分けることがおすすめです。
【軽症の場合】
まず、市販薬を試してみる。治らなかったときだけ皮膚科に行く。
【重症の場合】
まず、皮膚科に行く。治らなかったら、専門病院に行く。
ニキビ跡(クレーター)になると、治療が非常に難しいので、クレーターになる前にしっかり治療することが大切です。
そのために、治りが悪いときは、皮膚科や専門病院に早めにかかりましょう。
【まとめ】
お使いになったことがある薬はあったでしょうか?
あくまでも美容皮膚科医・西川が、「患者さんから聞いた他院で処方されているニキビのお薬」のランキングです。
決して薬の効用のランキングではないので、注意してください。
関連する記事 東京でニキビ治療できる皮膚科の評判(保険&自費、地域別) |
【注目】保険は効かないけどよく効くニキビの薬や治療
〇アキュテイン(イソトレチノイン) (飲み薬・内服薬)
【ニキビの薬】アキュテインを皮膚科医がわかりやすく解説(成分名:イソトレチノイン、別名:ロアキュテイン・ロアキュタン) |
海外では重症ニキビの切り札として使用されています。
副作用もあるので、使用に注意が必要です。
◯ホルモン治療 (飲み薬・内服薬)
【ピルでニキビを治そう】ホルモン治療を皮膚科医がわかりやすく解説 |
海外では女性の重症ニキビで標準的に使用されています。
〇フォトピーリングプレミアム
フォトピーリングプレミアム 西川先生のニキビ治療 |
日本の標準治療、世界の標準治療を行ってきた西川先生が最後に辿り着いたニキビの最先端治療。
大阪開院&渋谷移転キャンペーン! ニキビLabo監修医師のニキビ専門皮膚科がオープン |
薬の効きにくいニキビの治療例 西川先生の治療日記 |
この記事の監修医師
西川嘉一
Hirokazu Nishikawa
ニキビ治療のエキスパート。ニキビ・美肌・くまの専門家。東京大学医学部卒。
業界大手・銀座院長を経て、ニキビ専門皮膚科【アクネスタジオ】を開院。
一ケ月に1000人以上がアクネスタジオを訪れている。