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リンデロンVG ニキビ 皮膚科治療

【皮膚科の薬】リンデロンVG軟膏を皮膚科医がわかりやすく解説

リンデロンVG ニキビ 皮膚科治療
【美容皮膚科医監修】皮膚科でリンデロンをもらったが・・・。湿疹ができて皮膚科に行ったけど、処方されたお薬「リンデロン」ってどうやって使えばいいの?そもそもどんな薬なの?湿疹の薬リンデロンの正しい知識と使い方をチェックしましょう。
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2018-06-17更新

【美容皮膚科医監修】 特集・皮膚科でもらうお薬

繰り返す湿疹、本当に気が重くなりますね。仕事やプライベートの予定も忙しいとなかなか皮膚科に行くこともできない・・・だから湿疹に悩む人はまずは市販薬を購入したりスキンケアを改善してみるなんていうケースが多いようです。

しかしそれでも一向に改善されない時は、やはり皮膚科のお世話になることがあるでしょう。皮膚科には湿疹の治療やお薬があります。さて、皮膚科で処方される薬には内服薬、塗り薬と様々ですが、その中に「リンデロンVG軟膏」というステロイド+抗菌薬の塗り薬があります。

 

ステロイド配合となると副作用も心配ですよね?どのような薬なのでしょうか?

今回は、塗り薬「リンデロンVG軟膏」と、ステロイド・抗菌薬という薬品についてご紹介します。

 

 

先生4薬の効きにくいニキビの治療例
西川先生の治療日記

 

1.リンデロンVG軟膏とは?

 

リンデロンVG軟膏とは、「ベタメタゾン」というステロイドと、「ゲンタマイシン」という抗生物質が配合された塗り薬です。ステロイドの「ベタメタゾン」は抗炎症作用や抗アレルギー作用があり、湿疹の炎症を抑える強い効果があります。

 

2.リンデロンVG軟膏が有効な病態

炎症もあって、細菌感染もある状態です。

 

2-1.リンデロンVG軟膏は少しずつ使われなくなってきている。

ステロイドは細菌感染に良くないとされています。
これは一概には言い切れないのですが、ステロイドなしで治療できる場合は、ステロイドを使わない方向になってきています。

 

3.ステロイドは危険?

 

ステロイドは、「副作用が怖い」「一度使うとやめられなくなる」など、怖くて使ってはいけない薬、というイメージが強い人もいるかもしれません。そもそもステロイドとはなんでしょうか?

 

3-1.ステロイドとは?

ステロイドとは、「副腎皮質ホルモン」のことです。本来ヒトの体内では、腎臓の近くにある「副腎皮質」から必要なホルモンが分泌されています。

 

このホルモンが体内の炎症を抑制し、体の免疫バランスを保つように助けてくれるのです。その効用を人工的に作ったものが「ステロイド薬」です。

 

3-2.ステロイドの強さとは?

ステロイドは、1群「最強」から、2群「非常に強い」、3群「強力」、4群「中程度」、5群「弱い」と5段階に強さが分けられています。「リンデロンVG」軟膏に含まれるステロイドの強さは「3群:強力」に分類されています。

 

比較的強い抗炎症作用や免疫抑制作用があり、皮膚の炎症や腫れ、赤みを効果的にしずめてくれます。

 

ステロイドは、基本的に皮膚科の医師の指導通り用法・用量を守って正しく使用すれば、必要以上に怖がる必要はありません。むしろ、酷い炎症がある場合には、ステロイド外用剤を上手に利用して、短期間できっちり治療するほうが有効です。

 

4.リンデロンVG軟膏の使い方

 

リンデロンVG軟膏は、1日に1回から数回程度(皮膚科の医師の判断による)、湿疹のできている部分に塗るか、ガーゼなどに伸ばして湿疹の部分に貼るだけです。

 

朝と夜、きちんと洗顔した肌に使用します。 

軟膏を手に取り、湿疹部分のみに薄くなじませるようにつけます。塗りこまないようにしましょう。

塗り忘れた場合は一度に2回分を塗るのではなく、1回飛ばして塗るよう指導されていることが多いです。不安なことがあれば、皮膚科の医師や薬剤師に相談しましょう。

 

ステロイド外用薬は怖いから・・・と、自己判断で少ししか使用しない、途中で止めてしまう、という人もいるかもしれません。しかし、中途半端に使うと、症状がおもったより改善せず、治療が長引いたりすることがあります。処方された薬は、指示通り必要な量を必要な期間使用することが大切です。

 

5.副作用は?

 

1~2週間使用する程度であれば、ほとんど副作用はないといわれていますが、まれに「かゆみ」や「刺激感」、「かぶれ」を起こすことがあります。

また、長期間使用すると「皮膚が薄くなる」「刺激に弱くなる」「皮膚が赤くなる」「しわが増える」「毛細血管が拡張する」などの副作用が現れることがあります。このような症状が出たならすぐに皮膚科の医師に相談しましょう。

 

5-1.重度の副作用

まれに重度の副作用が生じる可能性があります。外用で2週間以内の使用であれば、ほとんど起こりませんが念の為に記載をさせていただきます。

 

・緑内障

・白内障

 

緑内障、白内障ともにステロイドを長期に渡って内服または点眼したときに発生することがありますが、2週間程度の外用では起きる確率はかなり低いです。

 

5-2.使用に注意が必要な場合

 

妊娠中の使用に関しては安全性が確立していません。妊娠中や授乳中の人、妊娠の可能性がある人は念のため皮膚科の医師に伝えるようにしましょう。

また、アレルギー症状が出た経験のある人や他の処方薬を使用中の人は皮膚科の医師や薬剤師と相談してから使用するようにおすすめします。

 

6.まとめ

 

ステロイド配合の薬だからといって必要以上に不安に思う必要はありません。皮膚科の医師の指導に従ってきちんと使用しましょう。

 

 

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監修医師

この記事の監修医師

西川嘉一
Hirokazu Nishikawa

ニキビ治療のエキスパート。ニキビ・美肌・くまの専門家。東京大学医学部卒。

業界大手・銀座院長を経て、ニキビ専門皮膚科【アクネスタジオ】を開院。

一ケ月に1000人以上がアクネスタジオを訪れている。