ニキビの薬 / 外用薬・塗り薬
【医師が教える】ディフェリンゲルはどんなニキビに効果がありますか?
公開 更新
監修医師
西川 嘉一
東京銀座メディカル/
ストーリークリニック 院長
東京大学医学部卒業

「ディフェリンゲルはニキビに効果があると聞いたけれど、自分の症状にも合うのかな?」「いちご鼻や毛穴の黒ずみ、ニキビ跡にも効果はあるの?」と気になっていませんか。
ディフェリンゲルは、アダパレンという有効成分を配合した、顔のニキビを治療する塗り薬です。アダパレンには、ニキビの原因となる毛穴の詰まりを改善する働きがあります。
本記事では、ディフェリンゲルがニキビにどう働くのか、効果を確認するまでの期間、いちご鼻・毛穴の黒ずみ・ニキビ跡への効果、副作用、使い方などを解説します。
ディフェリンゲルの効果について動画で確認したい方は、下記の解説も参考にしてください。
ディフェリンゲルにはどんな効果がある?

ディフェリンゲルは、毛穴の詰まりに働きかけるニキビ治療薬です。白ニキビ・黒ニキビ・赤ニキビなどの治療に用いられます。
ここでは、ディフェリンゲルがニキビにどのように働くのかを解説します。
毛穴の詰まりを改善して新しいニキビができるのを防ぐ
ディフェリンゲルは、毛穴の詰まりを改善する治療薬です。ニキビは、次の流れでできます。
- 毛穴の出口が詰まり、中に皮脂がたまる
- 目に見えるニキビになる前の「微小面皰(マイクロコメド)」が形成される
- 白ニキビや黒ニキビとなる
- 炎症が起こると、赤ニキビなどにつながる場合がある
ディフェリンゲルは、ニキビの初期段階にある毛穴の詰まりへ働きかけるため、ニキビができにくい状態へ導きます。
なお、炎症が落ち着いたあとでも、微小面皰から新しいニキビが生じる場合があります。再発を抑える目的で、ディフェリンゲルを継続して使う維持療法が行われるケースもあります。
白ニキビ・黒ニキビ・赤ニキビなどを改善する
ディフェリンゲルは、白ニキビや黒ニキビだけではなく、炎症を起こした赤ニキビの治療にも用いられます。
白ニキビは毛穴の出口が詰まり、皮脂が毛穴の中にたまったものです。黒ニキビは毛穴の出口が開き、詰まった皮脂などが黒く見えている状態です。ディフェリンゲルは毛穴の詰まりに働きかけるため、白ニキビ・黒ニキビの治療に用いられます。
赤ニキビは白ニキビや黒ニキビなどの面皰が進行し、毛穴の中で炎症を起こした状態です。ただし、赤ニキビは炎症の程度によって治療方法が異なります。炎症がひどい場合には、抗菌薬や過酸化ベンゾイルなどを組み合わせて治療するケースもあります。
ディフェリンゲルを使い始めてから効果が出るまでの期間
ディフェリンゲルは、使用してすぐに効果が現れる薬ではありません。一般的には、使用開始から2週間〜3か月ほどかけてニキビの変化を確認していきます。短期間で変化がなくてもすぐに「効かない」と判断しないようにしましょう。
ただし、治療開始から3か月以内に改善がみられない場合は、医師に相談してみてください。
ディフェリンゲルはいちご鼻・毛穴の黒ずみ・ニキビ跡にも効果がある?

この章では、ディフェリンゲルがいちご鼻・毛穴の黒ずみ・ニキビ跡にどこまで効果が期待できるのかを説明します。
いちご鼻・毛穴の黒ずみへの効果
いちご鼻や毛穴の黒ずみに見えるものが黒ニキビであれば、ディフェリンゲルによる改善が期待できます。ディフェリンゲルは黒ニキビの治療に用いられるためです。
一方、黒ずんで見える原因は毛穴の詰まりだけではありません。産毛や色素沈着が原因で黒く見えている場合、ディフェリンゲルとは異なる対応が必要です。
黒ずみの原因を見た目だけで判断するのは難しいため、皮膚科医に相談し、自分の症状に合った治療方法を確認してください。
ニキビ跡への効果
ディフェリンゲルは、ニキビ跡の赤み・色素沈着・凹凸などを直接治療するための薬ではありません。
ただし、ニキビ跡が残っている場合でも、毛穴の詰まりや新しいニキビがみられる場合には、ディフェリンゲルを継続することがあります。毛穴の詰まりを改善し、新しいニキビが増えるのを防ぐためです。
また、ニキビが重症になるほど、ニキビ跡が残るリスクは高まります。ディフェリンゲルでニキビを早い段階から治療し、炎症が強くなる前に対処することは、新たなニキビ跡を残しにくくするうえで重要です。
ディフェリンゲルで起こり得る副作用

ディフェリンゲルは、使い始めに副作用が現れることがあります。ここでは、起こり得る症状と対処法を確認していきましょう。
ディフェリンゲルの副作用について動画で確認したい方は、下の解説も参考にしてください。
>>副作用の攻略法!副作用率◯◯%のディフェリンゲル。ニキビ治療薬の副作用解説
ニキビが増えたように感じる
ディフェリンゲルを使い始めてからしばらくは、ニキビが増えたと感じることがあります。
実際にニキビが悪化している場合もあれば、赤み・乾燥・皮むけなどの刺激症状によって、肌全体が悪く見えている場合もあります。
「治療初期だから問題ない」「好転反応だから大丈夫」と自己判断せず、症状が続く場合や強くなる場合は医師へ相談してください。
赤み・乾燥・皮むけなどが起こる
ディフェリンゲルを使い始めると、赤みや乾燥、皮むけ、ヒリヒリ感などの刺激症状が出る場合があります。使用開始から2週間以内は症状が出やすいものの、多くは治療を続けるうちに軽減していきます。
乾燥や軽い刺激への対処として、保湿剤を先に塗る方法があります。保湿剤の使い方は、医師や薬剤師に確認してください。強い刺激や腫れなどがある場合は、使用を中止して相談しましょう。
また、刺激を抑える方法として、塗布後に一定時間が経ってから洗い流す「ショートコンタクトセラピー」が検討される場合もあります。ただし、通常の使用方法ではないため、自己判断では行わず、医師の管理・判断のもとで実施します。
ディフェリンゲルの効果を得るための正しい使い方

ディフェリンゲルを使用するときは、主に下記の点に注意してください。
- 1日1回、洗顔後に使用する
- 医師に指示された範囲へ適量を塗る
- 目や口などの粘膜、傷がある部分には塗らない
- 自己判断で塗る量や回数を増やさない
- 強い刺激や異常がある場合は使用を中止する
ディフェリンゲルは、目に見えるニキビの上だけではなく、周囲にも塗る場合があります。ただし、塗る範囲や量はニキビの状態に合わせて決めるため、自己判断で広げたり増やしたりしないようにしましょう。
必要以上に使用しても、効果が早く現れるわけではありません。
ディフェリンゲルが自分のニキビに合うか見極めるポイント

ディフェリンゲルは、毛穴の詰まりが原因のニキビや炎症を伴うニキビに使用されます。ただし、炎症が強い場合はディフェリンゲルだけで治療せず、ほかの薬を組み合わせることがあります。
自分のニキビがどの状態に近いか、下記を目安に確認してください。
- 白ニキビ・黒ニキビが中心:毛穴の詰まりが中心のため、ディフェリンゲルが治療の選択肢
- 赤ニキビがある:ディフェリンゲルが治療の選択肢となるが、炎症の程度によってはほかの薬を組み合わせる場合がある
- 大きく腫れたニキビや硬いしこりがある:ディフェリンゲルだけで対応しようとせず、皮膚科で状態を確認し、適切な治療を検討する
- 炎症が落ち着いたあとも毛穴の詰まりがある:新しいニキビを防ぐ目的で、ディフェリンゲルを使用するケースがある
- ニキビ跡・色素沈着・凹凸が主な悩み:ディフェリンゲルはニキビ跡そのものを治療する薬ではないため、別の治療を検討
赤ニキビがある場合には炎症の程度によって、必要な治療が変わります。自分に適した治療法は、皮膚科医に相談して確認しましょう。
自分に合うニキビ治療は皮膚科で相談しよう
ディフェリンゲルは、毛穴の詰まりを改善し、白ニキビ・黒ニキビ・赤ニキビの治療に使われる薬です。新しいニキビができるのを防ぐ目的でも使用されます。
一方、色素沈着による毛穴の黒ずみやニキビ跡を改善する薬ではありません。ニキビの炎症が強い場合には、ディフェリンゲルだけではなく、ほかの薬を組み合わせて治療するケースもあります。
大切なのは、ディフェリンゲルが効くかどうかだけではなく、今のニキビの状態に合った治療を選ぶことです。
東京銀座メディカル/ストーリークリニックでは、肌診断機と医師による診察でニキビの原因を詳しく調べ、治療プランを検討しています。
診察で確認したニキビの状態に合わせて、複数の治療法から治療プランを提案します。
ディフェリンゲルを含めて、自分にはどのような治療が必要なのかを知りたい方は、ぜひ下記より治療の詳細を確認してください。
