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ディフェリンゲル ニキビ 皮膚科 薬

【ニキビの薬】ディフェリンゲルを皮膚科医がわかりやすく解説

ディフェリンゲル ニキビ 皮膚科 薬
【美容皮膚科医監修】ディフェリンゲルの成分や使い方をチェックして、早くニキビを治しましょう!赤みや乾燥などの副作用が出ちゃった人向けの対策もまとまっています。
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2017-02-27更新

2008年に、皮膚科のニキビ治療の新しい塗り薬・外用薬として認可された「ディフェリンゲル」。
ディフェリンゲルは美容皮膚科医西川がニキビに対して最もよく使用する塗り薬・外用薬のうちの一つです。
しかし、‘大人ニキビ’にも効果がある一方で、ヒリヒリする・かゆみが我慢できない、などの理由で使用するのをやめる人多いのも事実です。
ディフェリンゲルは、ニキビ治療薬として効果がありますが、使用方法で気を付けたいこともあります。今回はそんな「ディフェリンゲル」の効果と、効果的な使用方法を考えます。

 

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1.ディフェリンとはどんな薬?

ディフェリンは商品名で、「アダパレン」という成分を0.1%含有するニキビ治療薬です。
これまで皮膚科の保険治療で処方されていたニキビ治療薬(抗菌薬)は、殺菌して炎症を抑えることが特徴でした。
一方でディフェリンは、ニキビの原因となる過剰な皮脂分泌や毛穴のつまりに作用し、従来の抗菌薬では効果がなかった「毛穴のつまりを取り除く」効果があります。

 

ディフェリンゲルは初期のニキビから中等症のニキビまで効果がある!

ディフェリンは、目に見えない小さな毛穴の詰まり(微小面皰)から、白ニキビや赤ニキビという初期から炎症をおこしたニキビを減らします。

早い時期に皮膚科治療を行うことで、炎症の強いニキビへの進行を防ぎます。

 

ディフェリンゲル以外のニキビのための塗り薬・外用薬

ベピオゲル』『デュアック配合ゲル』『ダラシンTゲル』『アクアチムクリーム』『ゲンタシン』などがあります。

詳しくは『【ニキビ薬ランキング】皮膚科医が選ぶ薬はコレ!』を参考にしてみてください。

 

2.ニキビ改善のメカニズム

初期ニキビに作用

目に見えない毛穴の詰まりが起きた状態、つまりニキビの前段階「微小面皰(びしょうめんぽう)」に作用してニキビになるのを防ぎます。

できてしまったニキビを減らす

まだ炎症が起きていない状態の‘白ニキビ’や‘黒ニキビ’にも作用して炎症化を防ぎ、炎症を起こしたニキビの進行を防いで治りを早くし、色々なタイプのニキビを減らす効果があります。

3.ディフェリンゲルの副作用

・肌が赤くなる(紅斑)
・肌がフケのように剥がれ落ちる(落屑)
・肌のかゆみ(そう痒感)
・肌の乾燥
・肌がヒリヒリする

症状の出方には個人差がありますが、治療を始めて数日~1週間程度で上記の症状が現れることが多いです。

2週間~1か月程度で少しずつ治まります。このような症状は、ディフェリンゲルでニキビの治療を受けている人の50-60%ほどの人にあらわれるので、「副作用が出たから自分には合わない」と、自己判断で中止せずニキビ専門クリニックや皮膚科の医師に相談してみましょう。

 

4.ディフェリンゲル使用の際の注意

ディフェリンゲルの効果!3ヶ月で10個のニキビが4個に。

臨床試験では、ディフェリンゲルによって12週間で63.2%ニキビの数が減りました。

例えば、10個ニキビがある人がディフェリンゲルを3ヶ月使うと、4個まで減る計算になります。
100個ある人は37個くらいになります。
(あくまでも平均値なので、効果には個人差があります。)

 

 ディフェリンゲル使用中は乾燥肌ケアを

ディフェリンを使用し始めると、多くの人にヒリヒリ感や乾燥の症状がでてきます。そのため、「保湿」が大切です。

 

本当!?ニキビ肌に保湿が必要なの?

 

使用量を守る

ディフェリンは効果が出るまでにある程度の時間が必要です。
早く治したいからといって、必要以上の量を塗らないようにしましょう。
また、皮膚科で指示された1日の使用回数をきちんと守ることが大切です。

 

4-1.ディフェリンゲルが効かないときはどうしたらいいの?

ディフェリンゲルが効かないということは残念ながら多々あります。
全く効かないという人はめったにいないのですが、ディフェリンゲルを使用しても思ったような効果が上がらない人は多いです。
その場合は、保険が効かない世界標準の治療や最先端の治療を考える必要があります。
具体的には、

【世界標準治療】:ホルモン治療イソトレチノイン療法

【最先端の治療】:ケミカルピーリングIPLレーザーPDT

などがありますので、検討してみましょう。

 

5.まとめ

ディフェリンは注意して使用すれば、今までにない「画期的なニキビの治療薬」として効果が高いです。
副作用も多いので、ニキビ専門クリニックや皮膚科の医師に相談しながら保湿を同時に行いながら、気長に治療していきましょう。

 

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6.ディフェリンゲルをもっと知りた人へ

  1. 6-0.美容皮膚科医西川がディフェリンゲルを試してみた!
  2. 6-1.ベピオゲルやディフェリンを使い始めて、乾燥や赤み、刺激感(ひりつき)が出たが、皮膚科の先生に「頑張れ」と言われたのが辛すぎる
  3. 6-2.「ディフェリンゲルを使ったけど、肌が荒れただけで全然効果がなかった」と感じる人がいる
  4. 6-3.ディフェリンゲルを塗る順番
  5. 6-4.ディフェリンと併用する治療は何が良いか?
  6. 6-5.ディフェリンゲルで副作用がでたときの対処法
  7. 6-6.ディフェリンゲルとベピオゲルどっちがきくの?
  8. 6-7.ディフェリンを使い続けると皮膚がカサカサになるの?
  9. 6-8.ディフェリンゲルと併用がおすすめの洗顔料はとにかく低刺激!

 

6-0.【体験記】美容皮膚科医西川がディフェリンゲルを試してみた!

ニキビのお薬は一通り体験してきた西川があらためてディフェリンゲルを体験しました。
西川の肌質:敏感肌、混合肌、ニキビ出来やすい肌質(最近は美容皮膚科治療であまりニキビはできません)

体験

1日目

夜、お風呂あがり、ミネラルオイルでお肌をととえた後、ディフェリンゲルを全顔に塗りました。
とくにお肌への違和感はありません。
さっぱりするようなジェルなどの少し乾燥しそうかなという印象はありました。

2日目

朝から特に問題なく、夜も1日目と同じようにディフェリンゲルを使いました。

3日目

朝、お肌が乾燥していました。
パサパサするような感じです。
保湿のためにヒルドイドクリーム(保湿剤)を少し塗りました。
夜は通常通りディフェリンゲルを使いました。

4-7日目

肌の乾燥が日に日に悪化していくのを感じました。
それと同時にニキビが減っていくのも実感できました。
肌荒れがひどくなってきたので、1週間目でディフェリンゲルの顔への使用は終了しました。

 

効果

1週間位使用すると、ニキビがかなり減りました。
副作用は乾燥と軽い赤みがありました。
結果として、1日1回の使用を続けるのは難しいと感じました。
美容皮膚科医西川の肌質には「2日に1回の使用する」や「塗って5分したら洗顔する」など、変則的な使い方でないと継続は難しそうでした。

 

美容皮膚科医西川おすすめの使い方は「背中」

自費診療になっていまいますが、背中のニキビにディフェリンゲルがとても良く効きます。
背中だと乾燥もそれほど気にならないので、美容皮膚科医西川はディフェリンゲルを背中によく使用しています。

注:美容皮膚科医西川はディフェリンゲルを全額自費で購入しています。保険診療ではディフェリンゲルは背中への適用はありませんので、ご注意ください。

 

 6−1.ベピオゲルやディフェリンを使い始めて、乾燥や赤み、刺激感(ひりつき)が出たが、皮膚科の先生に「頑張れ」と言われたのが辛すぎる

皮膚科で出されたベピオゲルやディフェリンなどのニキビ治療薬を使い始めて、乾燥・赤み・刺激感(ひりつき)が出現することがしばしばあります。

そんなとき皮膚科を再度受診すると、皮膚科の先生から
「こういった症状が出ることはありますが、頑張りましょう。時期に落ち着きます。」
といわれることがあります。

たしかに、2週間から1ヶ月ぐらいするとこういった症状が落ち着く人がほとんどです。
(ベピオゲルの接触性皮膚炎による赤みは使用を続けると悪化するので注意が必要です。)
そして、そのまま継続するとニキビ自体は改善に向かっていきます。
ですが、その1ヶ月を「頑張れず」に治療を中断せざる負えないことが多いです。
お肌をキレイにしようと思ってニキビ治療を始めたのに、逆に肌が荒れてまでニキビ治療を続けたいと思えないのは、多く人が同意するところでしょう。
ニキビ専門クリニックでは、保険診療で「頑張れ」と言われたけど、「無理だ」と思った方向けの治療が充実しています。
具体的にはケミカルピーリングやIPL(光治療)、PDT(光線力学療法)、ホルモン療法、イソトレチノイン療法などです。
頑張りきれなかった人は一度ニキビ専門クリニックに相談してみてはいかがでしょうか?

 

【ニキビの薬】ベピオゲルを皮膚科医がわかりやすく解説

 

6−2.「ディフェリンゲルを使ったけど、肌が荒れただけで全然効果がなかった」と感じる人がいる

ディフェリンゲルを使うと2人に1人は副作用(赤みや刺激感など)を生じます。
(臨床試験では100例中56例でなんらかの副作用を生じました。)
しかし、ニキビが減ったなと実感できるまで、1ヶ月ぐらいかかることが多いです。
そのため、効果を感じる前に使用を中断し、「ディフェリンゲルを使ってみたけど、肌が荒れただけで全然効果がなかった」と感じる人も多いわけです。
実際、2ヶ月程度続けるとニキビの数が半分程度になるということが臨床試験で示されています。
とても効果のある薬なので、副作用とうまく付き合っていけるといいですね。

6-3.ディフェリンゲルやベピオを塗る順番

洗顔→(化粧水、ビーソフテンローション)→(美容液)→(乳液、ヒルドイドローション)→(保湿クリーム、ワセリン)→ディフェリン&ベピオゲル→抗菌薬(ダラシンTゲル、ゼビアックスローション、アクアチムクリームなど)

の順番になります。
化粧水、乳液、保湿クリーム、抗菌薬は必要に応じて使用してください。
ディフェリンとベピオゲルはどちらから塗っても問題ありません。
皮膚科では化粧水代わりにビーソフテンローション、乳液代わりにヒルドイドローション、保湿クリームがわりにワセリン、ヒルドイドクリームがだされることがありますので、それぞれ代用して大丈夫です。

 

6-4.ディフェリンと併用する治療は何が良いか?

保険診療のニキビ治療ではディフェリンゲルが基本となります。
ディフェリンゲル単独では乾燥を引き起こすので、保湿剤(ヒルドイドやワセリンなど)をよく併用します。

症状に応じて併用するものが変わる

軽症の赤ニキビ

外用の抗菌薬(デュアック配合ゲルまたはダラシンTゲルなど)を使用します。

 

中等症の赤ニキビ(6個以上ある)

赤ニキビの数が6個以上だと内服の抗菌薬(ビブラマイシン、ミノマイシンなど)を使うこともあります。

 

肌が全然乾燥しない方

肌が全然乾燥しない方にはディフェリンゲルとベピオゲルの併用することがあります。しかし、実際に併用している方はすくないです。

 

ディフェリンゲルの副作用が強すぎる方

ディフェリンゲルが副作用で使えない人にはベピオゲルを代替薬としてつかうことがあります。

詳しくは
【皮膚科ニキビ治療】3分でわかる!やさしい保険診療&ガイドラインベース
をご参照ください。

 

 

6-5.ディフェリンゲルで副作用がでたときの対処法

ディフェリンゲルを使用すると、乾燥や赤み、ひりつきがよくでます。
その副作用にへのもっとも一般的な対処法は2つ。

1.我慢する

2.やめる

ですが、それではお悩みの解決にならないので、美容皮膚科医西川の工夫をご紹介します。

1.保湿剤を十分に使用してからディフェリンゲルを塗る

2.塗るのを2日に1回にする(場合によっては3日に1回)

3.ステロイド(炎症を抑える薬)を使用する

4.5分間塗って洗い流す

これらの処置でかなり副作用が軽減できます。
2日に1回にしたり、5分で洗い流すと効果が減ってしまうのではないかと心配する方がいらっしゃいます。
もちろん、全く副作用がない人にこれらの処置をしたら薬の効果は減ります。
しかし、副作用が強く出ているときは、一概に効果が減るということはできません。
そして、副作用で治療を中断するのと比べると圧倒的におすすめの方法になります。
症状により対処法は異なりますので、使用方法については、担当の医師とご相談ください。

 

6-6.ディフェリンゲルとベピオゲル、どっちがよく効くの?

国内の臨床試験では、ベピオゲル>ディフェリンゲル

海外の臨床試験では、ディフェリンゲル>ベピオゲル

という結果が出ています。
日本人にはベピオゲルの方が効くのかもしれませんね。

しかし、注意点としては、ベピオゲルの方が続けられない人が多いという点も見過ごせません。
ベピオゲルによる接触性皮膚炎という症状がでると、ベピオゲルは2度と使えませんし、かなり強い赤みがでて、日常生活に支障をきたすレベルになってしまう方がいます。
副作用の観点から美容皮膚科医西川はベピオゲルを第一選択にしていません。

ちなみにディフェリンゲルとベピオゲルを足したエピデュオゲルという新薬が発売予定です。
とてもよさそうなお薬ですが、臨床試験の結果は、効果がベピオゲルと同程度で、続けられない人はベピオゲルの2倍というお薬です。
エピデュオゲルという新薬が発売されても、美容皮膚科医西川にとって保険診療での第一選択がディフェリンゲルでかわりがなさそうです。

 

【ニキビの薬】ベピオゲルを皮膚科医がわかりやすく解説

 

 

6-7.ディフェリンを使い続けると皮膚がカサカサになるの?

ディフェリンゲルを長期で使い続けると、皮膚がカサカサする人がいます。
これはディフェリンゲルの皮脂分泌抑制作用とピーリング作用によるものです。
ディフェリンゲルで皮脂が少なくなるので、それ自体でカサカサしますし、ピーリング作用で角質が薄くなりカサカサします。
そんなときの対処法は、

1.保湿を強化する

2.ディフェリンゲルの使用回数を少なくする

3.ディフェリンゲルを塗って5分したら洗顔する

などです。
まずは、保湿を強化しますが、それだけではよくならない人も多いです。
その場合は、ディフェリンゲルの効果自体を抑える必要があるので、使用数する回数を2日に1回や3日に1回に減らしたりします。
それでもカサカサが続く人は、ディフェリンゲルを塗って5分程度、洗い流します。
もちろん回数を減らしたり、洗い流せば、ディフェリンゲルの効果も下がりますので、使い方を担当の皮膚科医と相談しましょう。

 

6-8.ディフェリンゲルと併用がおすすめの洗顔料はとにかく低刺激!

ディフェリンゲルはお肌を乾燥させる作用があるので、低刺激な洗顔料がおすすめです。
市販のものではキュレルなどの低刺激な洗顔料がおすすめです。

お肌が強い人は何を使っても大丈夫なのですが、ニキビになりやすい人の多くは敏感肌なので、ディフェリンゲルを使い始めの頃は低刺激な洗顔料を試してみましょう。
あるいは肌断食を試してみるのも一つの手です。

 

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監修医師 西川嘉一について ニキビ治療のエキスパート 美容皮膚​​​​科医 東大医学部卒