【ニキビから血が出た】皮膚科医のリアルな対処法
2018-11-10更新
「ニキビから血が出てる!」
知らないうちにニキビから出血していてビックリしたことありませんか?
跡になってしまわないか心配ですよね。
ニキビから出血してしまった場合の対処法をご説明します。
この記事の監修医師 アクネスタジオ 院長 西川嘉一 |
関連記事 薬の効きにくいニキビの治療例 西川先生の治療日記 |
1.潰してもいいニキビは黄ニキビだけ!(ただし適切な方法で)
ニキビがあるとついつい潰したくなってしまいますよね。
しかし、多くの場合ニキビを潰すと、ニキビ跡になってしまいます。
そんな中、潰していいニキビが一つだけ存在します。
それは黄ニキビです。
黄ニキビの中でも皮が薄く、もう少しで出てきそうなものが潰すのに適しています。
白ニキビ、赤ニキビ、紫ニキビは潰すと色素沈着やクレーターの原因になる
白ニキビ、赤ニキビ、紫ニキビは潰しても、うまく芯がでないため、相当強い力をニキビにかけてしまいがちです。
そのため、色素沈着やクレーターの原因となります。
2.黄ニキビの潰し方&潰れて血が出ているニキビの対処法
皮の薄い破裂しそうな黄ニキビをキレイに潰すには、それなりの物品が必要になります。
普通のご自宅で必要な物品を揃えるのは難しいので、皮膚科での面皰圧出をおすすめします。
- 手を洗うまたは、清潔な手袋はめる
- アルコール綿で消毒
- 清潔な針で穿刺
- 軽い力で圧迫して膿を出す
- 水で洗い流す(傷になった状態では、消毒をしてはいけません)
ポイント1:感染を防ぐ
汚い手や針でニキビを潰すとそこから細菌感染し、状態を悪化させます。
そのために、清潔を保ちましょう。
ポイント2:潰す前は消毒するが、潰したあとは消毒しない
清潔を保つということで、傷を消毒したくなってしまいますよね。
もちろん、潰す前には消毒をします。
しかし、潰したあとで傷になっている部分は消毒してはいけません。
傷を消毒すると傷の治りが悪くなるので、健康な人の傷は消毒せず、水などで洗い流すのが、医学的常識になっています。
3.潰れたニキビにしてはいけないこと
ポイント1:強い力でニキビの芯や血を出す
ニキビの芯が出てこないとき、ついつい爪を立ててニキビを強く押したりしていませんか?
凹みや色素沈着になりやすくなるので、軽い力で芯が出なかったときは素直に諦めましょう。
ポイント2:かさぶたは剥がす
かさぶたは無性に剥がしたくなってしまうことがありますよね。
しかし、ニキビから出血してしまってかさぶたが出来た時は、かさぶたを無理にはがそうしないでください。
かさぶたは傷口を治そうと保護してくれています。
ムリにはがすと、色素沈着のリスクが上がりますので、自然と剥がれ落ちるのを待ちましょう。
ポイント3:傷が治る前にステロイドや外用抗菌薬を塗る
傷の治りを遅くするステロイド(リンデロンなど)や外用抗菌薬(ゲンタシンなど)は、血が出ている間は塗らないようにしましょう。
4.まとめ
血が出るようなニキビをできないようすることが一番大切
潰れてしまって血が出ているニキビの対処法をご紹介しましたが、そんなニキビをできないようすることが一番大切です。
まずはスキンケアを見なおしてみましょう。
関連記事 薬の効きにくいニキビの治療例 西川先生の治療日記 |
スキンケアだけで良くならない体質的なニキビの方は、皮膚科でしっかりと治療することで、一生残るニキビ跡を予防できます。
この記事の監修医師
西川嘉一
Hirokazu Nishikawa
ニキビ治療のエキスパート。ニキビ・美肌・くまの専門家。東京大学医学部卒。
業界大手・銀座院長を経て、ニキビ専門皮膚科【アクネスタジオ】を開院。
一ケ月に1000人以上がアクネスタジオを訪れている。