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ニキビ 洗顔 泡洗顔

【ニキビのスキンケア】洗顔方法を皮膚科医がわかりやすく解説

ニキビ 洗顔 泡洗顔
ニキビ肌に合った洗顔方法がわかります。洗顔の回数は1日2回程度がおすすめです。
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2016-10-01更新

大人ニキビの原因は、「皮脂の分泌バランスの悪化」「ストレス」「生活リズムの崩れ」などさまざまです。
そして洗顔のお手入れ方法が間違っていて、ニキビを悪化しているかもしれません。

例えば、
洗顔の際ニキビが気になるからといって、つい顔をゴシゴシと強く洗っていませんか?
ニキビを治したい一心で、洗顔を1日に何回も行っていませんか?

実はこれらは間違ったニキビ対策(間違ったスキンケア)です。
ニキビが気になるあまり、一生懸命お手入れをしていても、間違ったお手入れでは、ニキビは悪化してしまいます。

ここではお手入れの中でも正しい洗顔方法に注目します。
意外と「え?こんな簡単なことでよくなるの?」という「すぐ取り入れられるちょっとしたコツ」もあるので、ぜひご覧ください。

もちろん、全てのニキビがスキンケアで治るわけではありませんが、治る手助けにはなります。
スキンケアでニキビがよくならないときは皮膚科やニキビ専門クリニック・病院に行ってみましょう。

 

西川 ニキビ治療 皮膚科医この記事の監修医師
アクネスタジオ
院長 西川嘉一

 

 

先生4薬の効きにくいニキビの治療例
西川先生の治療日記

 

1.やっぱり大切!負担レスな洗顔方法:泡洗顔!

 

ニキビ 洗顔 水洗顔 ぬるま湯洗顔

ニキビケアに一番おすすめなのは、泡洗顔です。
泡洗顔では、実践されている方も多いと思いますが、泡の力で肌に負担をかけずに洗います。
「もっちりとした泡」で洗顔するとお肌への負担が少ないです。

しっかり泡立てていくと、きめ細やかでもっちりとした泡ができます。
それを優しく顔にのせるだけです。

 

「え?泡をのせるだけじゃ、汚れがおちないんじゃないの?」と思われがちですが、実はそうではありません。

 

汚れを吸着してくれる泡洗顔

ニキビ 洗顔 吸着

実は泡には汚れを吸着する力があります。
そのため、もっちり泡を顔に数分置くだけで、洗顔効果が期待できるのです。
この方法なら、こすりすぎて自身の持つバリア機能や保湿力を失いにくいので、おすすめです。

 

2.毛穴の頑固な汚れには蒸しタオルをプラス!

毛穴の詰まった汚れが気になる場合は、洗顔前に「蒸しタオル」を顔に乗せましょう。
お肌に負担をかけずに毛穴開く効果があります。
蒸しタオルで十分に毛穴を開くと、泡の洗浄成分が毛穴に入りやすくなります。
それにより、より質の高い洗顔ができます。

 

たった30秒で蒸しタオル!

ニキビ 洗顔 蒸しタオル 電子レンジ

蒸しタオルは、電子レンジでカンタンに作ることができます。
水で濡らしたタオルを固く絞り、電子レンジで30秒ほどチンすれば出来上がりです。
(チンする時間は、ご使用になる電子レンジのW数によって前後します。)
くれぐれもやけどにはご注意ください。

 

3.敏感肌の方は要注意?!ニキビがヒリヒリして洗顔料が使えない!こんなときは…

「ニキビのせいで肌が敏感肌になり洗剤をあまりつけたくない!」
「ニキビの炎症が強くでていてヒリヒリする!」
という肌状態の方や、もともと肌が敏感な方や、極端に乾燥している方も
いらっしゃるのではないでしょうか。

 

乾燥肌には水洗顔!?

そんな人におすすめなのが、水洗顔です。

水洗顔とは、そのネーミング通り「水のみで洗顔すること」です。
とてもシンプルな方法なので、洗顔料が刺激になる肌状態の方も行いやすいと思います。

 

本当はぬるま湯洗顔!

ニキビ 洗顔 水洗顔
水洗顔にもコツがあります。
それは「水の温度」に気をつけること。

ぬるま湯程度の温度の水ですすぐように洗顔してみてください。
32度~35度くらいの「人肌」程度の温度と覚えましょう。
水洗顔と聞くと「冷水」で洗顔をする方もいるかもしれません。

でも、水の温度が極端に冷たすぎたり熱すぎたりすると、肌への負担が強すぎるため、ニキビが悪化する原因となることがあります。

 

水洗顔の効果がない人も・・・

水洗顔の注意点として、どんなニキビの人でも効果があるわけではありません。
皮脂の分泌が多い方は、水洗顔は適していないことがあります。
オイリー肌の場合、水だけでは汚れが落ちないことがあるためです。その場合は、低刺激の洗顔料を使用してみましょう。

 

4.洗顔が終わった後のケアも大切!!顔のふき方で肌は変わる?!

ニキビ 洗顔 ゴシゴシ

洗顔が終わった後、水滴をタオルで拭きますが、そのふき方もニキビ肌をケアする上で
とても重要です。

ゴシゴシとこするように拭くのはNGです。
せっかく、優しく丁寧に洗顔したのに、その頑張りがムダになってしまいます。

柔らかいタオルで肌を抑えるようにして水滴をふき取りましょう。
たったこれだけの違いですが、毎日積み重ねられる肌のダメージが減り、老化の予防になります。
もし、こすって顔を拭いている習慣がある方は、そこを見直すだけでも、効果はありますよ。

 

5.洗顔の回数は1日2回がおすすめ

あまり汗をかいたりしない生活の人は、1日2回朝・夜の洗顔で十分です。
洗顔の回数は多ければ多いほどよいわけではありません。
とくに女性の場合、日中に洗顔する場合は、再度メイクをする必要があり、お肌に負担をかけるだけになってしまいます。

 

仕事で汗をかく人、部活で顔が泥まみれになる人は汚れたときにも洗顔をしましょう。

汗や泥は肌のバリア機能を低下させたりするので、汚れたときに洗顔しましょう。
洗顔回数が増えている人は必ず洗顔後の保湿を行いましょう!
洗顔が増えてお肌への負担が増えすぎると、それもまたニキビの原因になるので、負担を少しでも減らせる洗顔方法と保湿が大切です。

 

6.まとめ

ニキビは毛穴に汚れや角質がたまって起きるトラブルです。
そのため、毛穴を清潔に保つことが重要です。
ただ、間違った洗顔方法や肌に合わない洗顔料を使い、肌にストレスをかけると、ニキビが更に悪化することも多いのです。
自分の肌やニキビの状態をよく観察して、洗顔の方法や肌質にあった洗顔料で洗顔ができるように気をつけましょう。
また、できてしまたニキビはクリニックで治療すると、効率よく治療できます。
日々の洗顔を見直しつつ、一度皮膚科で診てもらうのもいいかもしれません。

 

 

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西川先生の治療日記

 

監修医師

この記事の監修医師

西川嘉一
Hirokazu Nishikawa

ニキビ治療のエキスパート。ニキビ・美肌・くまの専門家。東京大学医学部卒。

業界大手・銀座院長を経て、ニキビ専門皮膚科【アクネスタジオ】を開院。

一ケ月に1000人以上がアクネスタジオを訪れている。