【ニキビの光治療】皮膚科医がわかりやすく解説
2016-09-17更新
この記事の監修医師 アクネスタジオ 院長 西川嘉一 |
薬の効きにくいニキビの治療例 西川先生の治療日記 |
光治療の種類
光治療には大きく分けてLED、光線力学療法(PDT)、IPLがあります。
最も効果が高いのはPDTで、ついでIPL、LEDとなります。費用はやはりPDTが最も高く、ついでIPL、LEDとなります。LEDは効果が低いので、西川のクリニックに機械はありますが、施術していません。IPLは気軽に受けることができる施術なので、希望者の多い人気施術です。PDTも効果が高く人気の高い施術です。PDTは施術後に、赤みや一時的なニキビの悪化があったり、術後日焼け止めなどが必要なので、予定を調整できる方におすすめの治療です。
| PDT | IPL | LED |
効果 | 高い | 中間 | 低い |
費用 | 3万-5万円 | 1万-4万円 | 3千-5千円 |
ダウンタイム | 2日-1週間 | ほとんどなし | なし |
施術時間 | 1-5時間 | 20分 | 20分 |
効果 | 高い | 中間 | 低い |
光線力学療法(PDT)
ニキビに対する、光線力学療法(photodynamic therapy)は、5-アミノレブリン酸(5-ALA, 5-aminolevulinic acid)を皮膚に塗り、その後ライトを当てる治療です。
ニキビへの効果は高いです。通常3-4週おきに計3-4回程度行うことが多いです。皮膚科ごとに使用している5-ALAの濃度やライトの種類・照射時間などが異なります。そのため、皮膚科ごとに治療間隔・回数・効果が異なります。
参考ページ
【ニキビの治療】光線力学療法PDTを皮膚科医がわかりやすく解 |
IPL(フォトフェイシャル、フォトシルク、ライムライトなど)
ニキビへの効果:中程度、ニキビ跡の赤みにも効果がある
フィルターを使用し、特定の波長の光にすることで、ニキビにより効果的な治療になる。
その他の効果:シミを薄くする作用もある
副作用:やけど、肝斑の悪化
機械の名前:フォトフェイシャル・フォトシルク・アイソレイズ・ライムライト
参考ページ
【ニキビの治療】IPL(光治療)を皮膚科医がわかりやすく解説 |
LED
LEDは色によってニキビに対する効果が異なります。効果は総じてマイルドですが、肌へのダメージも少ないのが特徴です。
ニキビへの効果:マイルドな殺菌作用
青色
青色LEDはニキビ中に存在するポルフィリンに作用し、活性酸素を発生させます。その活性酸素がアクネ菌を殺菌してくれます。
黄色
ニキビにはほとんど効果はありません。
赤色
ニキビにはほとんど効果はありません。
薬の効きにくいニキビの治療例 西川先生の治療日記 |
この記事の監修医師
西川嘉一
Hirokazu Nishikawa
ニキビ治療のエキスパート。ニキビ・美肌・くまの専門家。東京大学医学部卒。
業界大手・銀座院長を経て、ニキビ専門皮膚科【アクネスタジオ】を開院。
一ケ月に1000人以上がアクネスタジオを訪れている。