ニキビのよくある原因TOP5!と対策。
2016-11-17更新
この記事の監修医師 アクネスタジオ 院長 西川嘉一 |
薬の効きにくいニキビの治療例 西川先生の治療日記 |
1.皮脂
ニキビになりやすい人にとって、皮脂はまさに天敵です。
アクネ菌(ニキビ菌)は皮脂が大好き
毛穴につまった皮脂をアクネ菌が栄養にして、アクネ菌が大量発生した状態がニキビです。
皮脂対策
皮脂を少なくするには、食生活やストレスを改善する日常生活を気をつけることが大切です。
日常生活の改善である程度、皮脂をコントロールできます。
しかし、日常生活をきっちりとしているのに皮脂の分泌が多い、生まれつき皮脂の分泌の多いタイプの人もいます。
その場合、日常生活改善の効果は高くありません。
重度の皮脂過剰の方は、ニキビ専門クリニックで皮脂を抑える治療(ビタミンA誘導体、光線力学療法PDT、ホルモン療法など)を相談してみましょう。
2.ホルモン
男性ホルモンが皮脂を増やします。
男性の方が顔がテカテカしている人が多いのは男性ホルモンの作用のせいです。
実は、女性ホルモンの中にも男性ホルモンと似た作用をするプロゲステロンというホルモンがあります。
生理前にニキビが増えてしまうのは、このプロゲステロンが原因の一つです。
ホルモン対策
ホルモンバランスの乱れは睡眠不足、ストレス、食生活の乱れなどが原因です。
しかし、生まれつきプロゲステロンや男性ホルモンが多い方もいます。
そういった方は、睡眠・ストレス・食生活をコントロールしても、ニキビの改善は見込めませんので、ニキビ専門クリニックで相談されるとよいでしょう。
3.乾燥
ニキビといえばテカテカ皮脂が原因で、一見関係なさそうに見える乾燥ですが、実は深い関係があります。
乾燥することによって、カラダは皮膚を守ろうと保湿のために皮脂を大量に分泌します。
結果としてニキビが悪化します。
乾燥対策
ノンコメドジェニックな化粧品(白ニキビを作らないタイプの化粧品)での保湿がおすすめです。
また、アクネ菌が好きな植物性オイルや動物性オイルは使用しないようにしましょう。
使うのであれば、ワセリンを筆頭としたミネラルオイル(鉱物油)にしましょう。
4.毛穴
毛穴にも実は種類があります。
脂腺性毛包、終末性毛包(髪の毛など)、軟毛性毛包(うぶ毛)があり、脂腺性毛包が主にニキビの原因になります。
この毛穴に角質のフタが出来るとニキビになります。
毛穴対策
毛穴に角質のフタができないようにすることが大切です。
ケミカルピーリングなどで毛穴をキレイな状態に保てます。
日常ケアでも、適切な洗顔や保湿でキレイな毛穴を保ちましょう。
洗顔のし過ぎは角質を増やす刺激になるので、1日2回程度がおすすめです。
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5.食事
食事によって皮脂量が変化します。
油分と糖分の多い食事でニキビは悪化します。
実は、糖分(グルコース)も中性脂肪を作る材料になっていて、過剰に摂取した糖分は中性脂肪の形で体に蓄えられます。
油だけでなく糖質制限ダイエットもニキビには良い効果があります。
食事対策
糖質・油分ともに過剰摂取しないように気をつけましょう。
そんなことをいわれてもムリという方は、ニキビ専門クリニックには摂取した油分をそのまま排泄できるお薬(ゼニカル・オルリスタット)などもあるので、相談してみるとよいでしょう。
6.まとめ
あなたのニキビの原因は、このなかにありましたか?
まずは日常生活を見なおして、ニキビを改善しましょう。
日常生活がよくなってもニキビがよくならない場合は、体質の問題ですので、ニキビ専門クリニックで相談してみましょう。
薬の効きにくいニキビの治療例 西川先生の治療日記 |
この記事の監修医師
西川嘉一
Hirokazu Nishikawa
ニキビ治療のエキスパート。ニキビ・美肌・くまの専門家。東京大学医学部卒。
業界大手・銀座院長を経て、ニキビ専門皮膚科【アクネスタジオ】を開院。
一ケ月に1000人以上がアクネスタジオを訪れている。