【顎ニキビ】原因と予防法を皮膚科医がわかりやすく解説
2016-10-01更新
顎にできるニキビは、他のニキビに比べて痛くて、治るのに時間がかかりますよね。
さらに化膿するまで悪化してしまうとブルーな気持ちになっちゃいます。
顎にできるニキビの原因と予防法についてまとめました。
この記事の監修医師 アクネスタジオ 院長 西川嘉一 |
薬の効きにくいニキビの治療例 西川先生の治療日記 |
1.顎にできるニキビの原因
顎にニキビができるのは、次のような原因が考えられます。
1-1.ホルモンバランス
顎にニキビができる場合、ホルモンバランスの乱れが原因になっていることが多いです。
ホルモンバランスが乱れる要因としては、ストレスや睡眠不足、偏った食生活などがあります。
また女性の場合は、月経周期により、ホルモンバランスが変化します。
なので生理前になるとニキビができやすい肌環境になってしまいます。
1-2.お肌の乾燥
顎は意識しないとケアがおろそかになってしまいがちな場所です。
実際、ホホと顎で比べると、保湿剤をつける回数は顎の方が圧倒的に少ないです。
そのため、顎は乾燥しやすくなり、肌内部の水分不足を補うために過剰に皮脂が分泌しやすいのです。
1-3.洗浄不足
洗顔にも注意が必要です。
顎やフェイスラインは、洗顔が雑になったり、洗顔料のすすぎ残しが起こりやすい場所です。
そのため、古い角質が溜まりやすく、毛穴詰まりを起こす原因となります。
1-4.物理的な摩擦や刺激
顎は、物理的な摩擦や刺激を受けやすい場所です。
例えば、頬杖をつくクセがある人は要注意です。
頬杖をつくと、顎やフェイスラインに長時間刺激を与え続けることになり、毛穴詰まりが起こりやすくなります。
また、男性の場合は、髭剃りによる刺激やダメージにより、ニキビができやすくなります。
2.顎ニキビの予防法
顎ニキビを予防するためには、まずホルモンのバランスを整えることが大切です。
ストレスをためない、バランスの良い食生活、十分な睡眠をとるようにします。
顎やフェイスラインを触るクセがある人は、意識して改善しましょう。
男性の場合、髭剃りの際、なるべく肌に負担がかからないように、正しい方法で行うようにします。
顎やフェイスラインは、紫外線対策がおろそかになる場所でもあります。
日焼け止めは丁寧につけるようして、保湿ケアもきちんと行き届くようにします。
3.顎ニキビができてしまったら
顎ニキビができてしまった時には、まず手で触れないようにします。
また、髪の毛や衣類などの摩擦がないように髪型などを工夫してください。
スキンケアはとにかく丁寧に!!
洗顔や保湿ケアは指でニキビをつぶさないように細心の注意を払います。
生活習慣も見直しが必要です。
食事は、脂っこいものや刺激物の摂取を避けましょう。
睡眠時間も十分にとりましょう。
また、寝具を清潔に保つことも必要です。
特にかけ布団は顎に触れることが多いので、衛生的にしておくのがおすすめです。
4.肌のターンオーバーを正常にする
ニキビは、「肌のターンオーバーがスムーズに行われていないというサイン」ともいえます。
肌のターンオーバーが遅れると古くなった角質がうまく排出されないので、毛穴がつまりやすくなるからです。
肌の新陳代謝を正常にするためには、ビタミンとミネラルをしっかりと摂取することと、良質の睡眠が不可欠です。
顎ニキビは典型的な大人ニキビと言えるでしょう。できてしまった顎ニキビをケアすると同時に、毎日の生活も見直してみることが必要かもしれませんね。
5.男性のヒゲにともなうニキビの治療法
もっとも効果的なのはヒゲの脱毛です。
ニキビ予防だけでなくヒゲ脱毛は、見た目の年齢も若返リます。
また、一日5分の髭剃りをなくすことができるので、1年で1825分=約30時間つまり一日以上節約できます。
他には、ヒゲを剃るときに十分蒸らしてヒゲを柔らかくしてから剃るという方法でも、ヒゲに伴うニキビは減らせます。
総合的にはヒゲ脱毛が非常におすすめです。
しかし、おしゃれのためヒゲを残しておきたい人は、優しい髭剃り方法をマスターしましょう。
薬の効きにくいニキビの治療例 西川先生の治療日記 |
参考記事
【知って得するニキビ学】できる場所によって原因が違う?!ニキビの出る場所の原因と対策 |
この記事の監修医師
西川嘉一
Hirokazu Nishikawa
ニキビ治療のエキスパート。ニキビ・美肌・くまの専門家。東京大学医学部卒。
業界大手・銀座院長を経て、ニキビ専門皮膚科【アクネスタジオ】を開院。
一ケ月に1000人以上がアクネスタジオを訪れている。