【ニキビ跡のレーザー治療】レーザートーニングについて皮膚科医がわかりやすく解説
2016-11-01更新
この記事の監修医師 アクネスタジオ 院長 西川嘉一 |
薬の効きにくいニキビの治療例 西川先生の治療日記 |
1.レーザートーニングってなに?
Q-YAGレーザー(1064nm)を低出力で1~2週間に一度照射する治療です。
肝斑やしみ、ニキビ跡の色素沈着に有効です。
回数は6回~12回程度を1クールとして何クールも行う治療です。
少し気が遠くなりそうですが、少しづつシミが薄くなっていく治療です。
2.どうしてレーザートーニングがニキビ跡の色素沈着に効くの?
一つは、メラニンを破壊するからです。
もう一つは、メラニンを作る細胞・メラノサイト内のメラニンを作り蓄えておく場所・メラノソームを減らす作用があるからです。
3.レーザートーニングには副作用ないの?
レーザートーニングは他のレーザー治療と比較すると、圧倒的に副作用が少ないです。
しかし、炎症がヒドい状態の肝斑にレーザートーニングを行うと肝斑の悪化や白斑が生じることがあります。
軽度の白斑であれば、炎症を抑える治療で改善が可能です。
重度の白斑の場合は、改善が難しいこともあります。
4.レーザートーニングをもっと詳しく知りたい方へ
4-1.レーザートーニングをしたら、色が黒くなった気がする。
色が濃くなっている場合は、メラニンが反応して黒くなっているか、炎症がおきて色素沈着が発生している状態です。
メラニンが反応して黒くなっているパターンは、直後から色が黒くなります。
しかし、皮膚のターンオーバーに合わせて、メラニンが排出されるので、1ヶ月程度で薄くなります。
炎症がおきて色素沈着をするパターンは、直後からこくなるパターンと、レーザートーニングをしてから1ヶ月くらいして気がついたら濃くなるパターンの2つがあります。
炎症後の色素沈着は直後というよりもレーザートーニングの1週間~1ヶ月後くらいに発生します。
しかし、メラニンが強く反応してしまったために、それが炎症を引き起こして、色素沈着につながることもあります。
なので、直後から濃くなることもあれば、気づいたら濃くなっていることもあるのです。
濃くなった気がするのであれば、1度レーザートーニングをお休みしたほうがいい場合もありますので、施術を受けた皮膚科に相談してみましょう。
薬の効きにくいニキビの治療例 西川先生の治療日記 |
この記事の監修医師
西川嘉一
Hirokazu Nishikawa
ニキビ治療のエキスパート。ニキビ・美肌・くまの専門家。東京大学医学部卒。
業界大手・銀座院長を経て、ニキビ専門皮膚科【アクネスタジオ】を開院。
一ケ月に1000人以上がアクネスタジオを訪れている。