【コーヒーでニキビ悪化は飲み方次第】皮膚科医がわかりやすく解説
2016-08-31更新
この記事の監修医師 アクネスタジオ 院長 西川嘉一 |
薬の効きにくいニキビの治療例 西川先生の治療日記 |
1.ニキビを悪化させるこんなコーヒーの飲み方に注意!
寝る前に飲むのはNG
眠気覚ましにコーヒーを飲む習慣のある人もいるのではないでしょうか。
このような眠る前や夜遅くのコーヒーはニキビを悪化させてしまいます。
ときどきであればそれほど気にする必要はありません。
しかし、夜のコーヒーが習慣化していると、慢性的な睡眠不足や浅い睡眠になりがちです。
生活のリズムを変えるなど少し工夫をして、できるだけ夜遅くに飲まなくてもいいよう心がけてみましょう。
大量のコーヒーはNG
またニキビ予防の観点から考えると、1日にコーヒーを大量に飲むのもおすすめできません。
ご存知のようにコーヒーにはカフェインが含まれていますから、大量に摂取すると交感神経が常に活性化され続けている状態になってしまいます。
からだを休めることのできないストレスは代謝を悪くし皮脂を増加させ、ニキビも悪化させるのです。
2.ニキビを良くするコーヒーの飲み方
それではコーヒーにはマイナスの作用しかないかと言うとそうではありません。ニキビに対して効果的なコーヒーの飲み方もありますから、ここではそれをお話しましょう。
食欲を抑えてくれるコーヒー
妊娠していない成人女性の場合、コーヒーの適量は1日に2~3杯程度までです。
おやつを食べる習慣のある人は、それをコーヒーに置き換えると、交感神経が刺激されることで体脂肪の燃焼促進や食欲抑制などダイエツトにつながる効果が期待できそうです。
コーヒーで余分な脂質や糖質をカットし、結果的にニキビ改善を改善してみましょう。
繰り返しになりますがカフェインの大量摂取は体によくありませんので、コーヒーだけでニキビを直すことは考えずに、一緒に食生活を改善することでニキビを良くする心がけが大事になります。
3.ニキビ悪化の原因 砂糖やミルクは控えめに
肌のコンディション維持やダイエットを考えている方の中には、GI値という言葉を聞いたことのある人もいるのではないでしょか。
GIとはGlycemic Index(グリセミック・インデックス)、つまり食後の血糖値の上昇程度を示す数値のことです。
数値が高いほどその食品を摂取した後に血糖値が高くなります。
GI値が高いとニキビが増える
コーヒーはGI値10ほどなので食品としてはかなり低いほうですが、ブラックコーヒーが苦手な人はつい砂糖を使ってしまいますね。
砂糖のGI値は90~100とかなり高いので、肥満と同時にニキビにも注意が必要なのがわかります。
牛乳や豆乳でニキビが増える
またコーヒーに牛乳や豆乳を入れる方もいると思いますが、ニキビ予防にはこれらも控えめにしたほうが良いでしょう。どちらもGI値は多くありませんが、テストステロン(男性ホルモン)を増やす作用のせいで皮脂の分泌が活性化し、ニキビになりやすい肌になってしまうかもしれません。
4.コーヒーの嬉しい効果は他にも!
コーヒーには他にもいくつかの美肌効果、健康効果が期待されます。どれもニキビ対策に関係が深いので、ここではそれを見ていきましょう。
ポリフェノール(クロロゲン酸)
コーヒーに含まれるクロロゲン酸(ポリフェノール)には抗酸化作用があり、糖尿病などの予防に役立つと言われています。
オリゴ糖
また、コーヒーオリゴ糖には体脂肪低減効果があるという研究成果が報告されています。
エストロゲン
もうひとつ女性に嬉しいコーヒーの健康効果は、エストロゲンを増やすことで更年期障害の予防が期待できる点です。
このように健康効果、美肌効果が期待できるコーヒーですが、飲み過ぎ(カフェインの大量摂取)は禁物です。
マグカップを1回り小さくする。ノンカフェインを選ぶ。深炒りよりも浅めに焙煎されたコーヒー豆にするなど、工夫すると良いでしょう。
5.まとめ
今回はニキビとコーヒーの関係を見てきました。
上手に飲めばコーヒーはニキビの予防、改善にかなり効果が高い飲み物であることが、お分かりいただけたのではないでしょうか。
もちろんコーヒーだけでずべてOKということはありませんので、同時に食生活や生活習慣を改善して、健康な肌を保つように心がけることが大切です。ちょっと工夫してきれいなお肌を手に入れましょう。
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西川先生の治療日記
この記事の監修医師
西川嘉一
Hirokazu Nishikawa
ニキビ治療のエキスパート。ニキビ・美肌・くまの専門家。東京大学医学部卒。
業界大手・銀座院長を経て、ニキビ専門皮膚科【アクネスタジオ】を開院。
一ケ月に1000人以上がアクネスタジオを訪れている。