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【乾燥によるニキビの原因とスキンケア】オイリー肌だけじゃない!乾燥肌こそニキビができやすいって知ってた?!

なぜ脂分の少ない乾燥肌にニキビができるのか、原因とその改善方法を解説していきます。
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2016-10-07更新

ニキビができるお肌は脂分が多いお肌だけじゃない!?
意外に思われるかもしれませんが、乾燥肌こそニキビができやすいのです!
なぜ脂分の少ない乾燥肌にニキビができるのか、原因とその改善方法を解説していきます。

 

西川 ニキビ治療 皮膚科医この記事の監修医師
アクネスタジオ
院長 西川嘉一

 

 

先生4薬の効きにくいニキビの治療例
西川先生の治療日記

 

1.乾燥によるニキビとは

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ニキビは、10代の若い世代に多く発症する皮膚トラブルと思われがちですが、実は20代から30代の世代もニキビに悩む方は多くいます。
10代のニキビは「思春期ニキビ」と呼ばれ、皮脂の分泌量の多さが主な原因として挙げられます。
そのため、皮脂の分泌が多いこめかみや額から鼻にかけてのTゾーンに出来やすいのが特徴です。
これに対して20代~30代にできるニキビは「大人ニキビ」と呼ばれ、皮脂の過剰分泌だけが原因ではなく、乾燥が原因とされています。
大人のニキビは頬やフェイスラインといったUゾーン、および口周りに多発します。

 

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2.乾燥によるニキビの原因

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では、なぜオイリー肌ではない乾燥肌にも、ニキビができるのでしょうか。

乾燥しているお肌は、皮脂分泌量が低下し、角質の水分量が低下している状態です。
本来肌の角質がバリアとなり、水分を保持しています。
健康な肌は、汗などの水分と皮脂が混ざり合ってできた皮脂膜(肌のバリア機能)で覆われています。
このバリア機能が弱まると角質層の水分が大量に蒸発しはじめます。
水分を失った角質は古く硬くなり、皮脂が詰まりやすくなるためニキビが発生しやすくなるのです。

つまり、乾燥ニキビができる原因は、皮脂分泌過剰によって発生したニキビと同様、皮脂がつまってしまうことが原因なのです。

 

 

3.乾燥している肌は、敏感肌になっている

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乾燥肌にブツブツ小さい白いニキビができている方で、

・ニキビ用の化粧水を使ったら乾燥が悪化してしまい、ニキビが余計に増えてしまった
・皮膚科で処方された薬を使用したら、余計に乾燥してしまった

という経験はないでしょうか。
実は、乾燥肌でニキビができているお肌に、ニキビ用の化粧品を使用するのはNGなんです。
ドラッグストアで売っている市販のニキビ用の薬や化粧品の殆どは、思春期ニキビ向けのものが多く、乾燥が原因でニキビができているお肌に使用すると、かえって乾燥が悪化し、ニキビを増やす原因となってしまいます。
市販のものより効果が強い皮膚科の薬はなおさらです。

乾燥肌でニキビができている方は、まずはしっかりお肌に潤いを与えるケアから始めましょう。
ニキビがあるのに、保湿して良いの?
かえって脂分が多くなってニキビが悪化してしまうのでは?!
と思う方がいるかもしれません。
ですが、大丈夫です!
むしろしっかりお肌を保湿して乾燥肌をケアしてから、ニキビのケアすることが美肌への近道です。

 

 

4.乾燥肌でニキビにお悩みの方へ。乾燥とニキビを防ぐ3つのコツ

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乾燥肌でニキビにお悩みの方へ、西川おすすめの乾燥とニキビをケアする「3つのコツ」をご紹介します。

1.乾燥肌を防ぐ化粧水を選ぶコツ!

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化粧水には様々な種類がありますが、乾燥肌による大人ニキビへの化粧水を選ぶとしたら、「保湿タイプ」を中心に選びましょう。

また、お肌への浸透性を高めた「ビタミンC誘導体」の成分が入っているものもおすすめです。
ただ、ビタミンC誘導体は美肌効果が高い反面、肌への刺激が強いので既に乾燥によりお肌に赤みが出ている方は、やや注意が必要です。

そんな敏感肌になっている方には、「低刺激化粧水」がオススメです。
「敏感肌用」もしくは「アルコールフリー」と表示されている低刺激の化粧水を選びましょう。

 

●反対に乾燥を悪化させてしまう、「硫黄」成分配合の化粧水

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殺菌力が強くて即効性も期待できる「硫黄(イオウ)」。
この硫黄も化粧水や洗顔料に含まれていることは珍しくありません。
しかし、硫黄は「乾燥ニキビには不向き」な成分なのです。
硫黄には殺菌作用や角質柔軟作用といったニキビ対策に必要な効果が含まれていますが、同時に皮脂を取り除く作用も強いです。
肌の皮脂が過剰にとれてしまうと、肌から水分が失われて乾燥した状態になってしまいます。
肌は化粧水を使ってしっかりと保湿をすることが大切ですが、「硫黄(イオウ)」が含まれている化粧水には十分に注意しましょう。
洗顔後に何もしないでいると、お肌の水分はどんどん失われてしまいます。
そこで、お肌の乾燥を防ぐには「化粧水」が欠かせません。
化粧水は普通のお水とは違って、肌の角質に届きやすい構造となっています。
普通のお水だと肌の脂分で弾かれてしまい、角質までに十分に届きません。

乾燥肌を防ぐにはまず「化粧水」を使うことが重要なのです。

 

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2.水分の蒸発を防いでくれる乳液を選ぶコツ!

乾燥肌に使用する乳液に、配合されているおすすめ成分はセラミドです。
セラミドは天然保湿因子の一つで、保湿力が高く、ニキビに悪影響を与えません。
とくにヒト型セラミドがおすすめです。

 

●セラミドを選ぶなら「ヒト型」&「高濃度」

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セラミドにはヒト型セラミド、天然セラミド、植物性セラミド、合成セラミドの4種類があります。
その中でももっともおすすめなのは、私たち人間のセラミドとほぼ同じ「ヒト型セラミド」です。
また、セラミドの濃度も重要です。
セラミド含有の乳液であっても、セラミドの量が少なすぎると効果を実感できません。
セラミド含有を謳っていても、ほんの少ししかセラミドが入っていない基礎化粧品がたくさんありますのでご注意ください。
「高濃度」の「ヒト型セラミド」が入った乳液を選んで保湿をしましょう。

 

●しっとりタイプの乳液がおすすめ

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セラミド以外の注目ポイントは、使用感が「しっとり」した乳液を選ぶことです。
さっぱりしたものは使用感はよいでのですが、総じて保湿効果が低いです。
さっぱり系を使用していた方は慣れるまでしっくりこないかもしれませんが、「しっとり」系の乳液で高い保湿力を実感してみてください。
乳液を使用することにより、肌表面に乳液が膜のようになって作用し、肌から必要以上に水分が蒸発しないようにしてくれます。
大切なのは、正しい選び方をするということです。
「高濃度のヒト型セラミド」などの「しっとりタイプ」の乳液を使いましょう。

 

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3.低刺激で、乾燥肌に良いクレンジングのコツ

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乾燥が気になる方・敏感肌の方に特に向いているクレンジングがミルククレンジングです。
オススメのポイントの1つは「使用時の肌への負担が少ない」ところです。
とろっとしたテクスチャーのミルククレンジングは、肌への負担が少なく、優しく汚れを落とすことができます。
更に成分も刺激の弱いタイプのものを選べば、ニキビができて敏感になっている肌にはピッタリです。
ミルククレンジングには油分が含まれているため、洗い上がりのさっぱり感はないですが、乾燥肌にはとてもオススメのクレンジングなのです。
使用する際は、肌を撫でるようにして優しく汚れを洗い落としましょう。

 

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5.まとめ

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乾燥によるニキビは、水分を失った角質が古く硬くなり、皮脂が詰まってしまったことが原因です。
まずは、たっぷりと水分補給を行い、皮脂膜をしっかりつくってあげることが大事です。
そして、お肌の水分と油分のバランスを整えてから、ニキビのケアをする。
これが一番の美肌への近道といえます。
ニキビがあるのに、保湿して良いの?と思っていた方は、今日から化粧水・乳液でしっかり保湿していきましょう!
ただし、くれぐれも化粧水と乳液選びには注意をし、化粧水は「低刺激化粧水」、乳液は「高濃度のヒト型セラミド」を選ぶようにしましょう。

 

 

先生4薬の効きにくいニキビの治療例
西川先生の治療日記

 

監修医師

この記事の監修医師

西川嘉一
Hirokazu Nishikawa

ニキビ治療のエキスパート。ニキビ・美肌・くまの専門家。東京大学医学部卒。

業界大手・銀座院長を経て、ニキビ専門皮膚科【アクネスタジオ】を開院。

一ケ月に1000人以上がアクネスタジオを訪れている。