美容皮膚科医が教える!口周りにできるニキビの原因と対処法
2016-10-06更新
【美容皮膚科医監修】
なかなか治らない、一度治ったと思ったらまた出てくる・・・。大人ニキビの特徴ともいえる口周りのニキビ。メイクでも隠し切れないと憂鬱になりますね。今回は厄介な口元ニキビの原因と対処方法を考えてみましょう。
この記事の監修医師 アクネスタジオ 院長 西川嘉一 |
薬の効きにくいニキビの治療例 西川先生の治療日記 |
1.口周りにできるニキビの外的原因
原因は大きく分けて二つあります。
一つは「外的な原因」、もう一つは「内的な原因」です。
体の外からの原因である「外的原因」はスキンケアや肌の刺激などが多いです。
間違ったスキンケア
口周りはほかの部位よりも刺激を受けやすくデリケートな部分です。
合わない化粧品や、普段使っている口紅などが刺激になっている場合があります。
また、口周りは、意外にスキンケアが行き届いていない場所でもあります。
顔のセンターライン上にあるため、左右対称なスキンケアでは、ついつい手入れがおろそかになりがちです。
ある調査では、洗顔のときにアゴをこする回数は頬をこする回数の半分以下といわれています。
パックなども、口元までケアできないものが多いです。
顔の中でも特に乾燥して荒れやすい部位ですから、意識的にケアをしみましょう。
肌への刺激物の付着
口周りはほかの部位よりも刺激を受けやすいのです。
例えば、食事をしたり飲み物を飲んだりするとき、口周り特に唇周りについた食べ物が肌を刺激することがあります。
食事で口の周りが汚れたら、清潔なハンカチなどで口周りをこまめに拭くようにしましょう。
また、食後の歯磨きの際の歯磨き粉の付着にも注意が必要です。
2.口周りにできるニキビの内的原因
口周りの大人ニキビは、日常生活のストレス・老化によるホルモンバランスの乱れ・不規則な生活習慣などで、肌のターンオーバーが正常に行われなくなるのが原因です。
女性は特に生理前に口周りニキビが悪化する人が多いです。
生理前になると皮膚が乾燥し、古い角質が表面に残り厚い層になってしまいます。
そのために皮脂がうまく排出されず毛穴に溜まってしまいニキビができやすくなるのです。
3.口周りのニキビ、対処法は?
スキンケアで外側から口周りのニキビケア
ニキビ対策のスキンケアの中で特に重要なのが洗顔後の保湿です。
肌に化粧水を馴染ませるためには、ケアの前に顔の水分を優しく拭き取ることが大切です。
化粧水は手で数回に分けて少しずつ馴染ませます。
特に口周りにもきちんと浸透させましょう。
その後はしっかりと潤いを閉じ込めるためにクリームを塗って保湿しましょう。
【ニキビ肌に保湿】って、結局いるの?いらなの? |
正しい食生活で内側からケア
口周りに出来るニキビは特に「胃」の不調が影響していると言われています。
甘いものや油もの、お酒は摂りすぎると糖質や脂質が多く、皮脂が過剰に分泌される可能性が高くなります。
皮脂が毛穴に詰まることが口周りニキビの原因となるので、控え目を心がけましょう。
逆に肌荒れ防止に欠かせないビタミンB群を積極的に摂ることも大切です。
ストレスの解消
ストレスで、ホルモンバランスが崩れるとニキビができやすい体質になってしまいます。
ストレスを全く感じない生活は難しいですが、なるべく溜め込まないようにしたいですね。
リラックスできるお気に入りのアロマを取り入れたり、ぬるめのバスタブに入浴剤を入れてゆったり浸かるなど、リラックスする時間を意識的に作りたいものです。
睡眠時間を確保する
美肌をつくるための睡眠時間の理想は6時間以上といわれています。
睡眠には、肌の新陳代謝(ターンオーバー)を活発にする効果もあり、ニキビ対策、ストレス解消、どちらから見ても睡眠は大切です。
また、質の良い睡眠をとるためには、就寝前に食事をしない、半身浴で体を温め入眠しやすくするなどの方法が効果的です。
また、脳を刺激するスマホやパソコンの使用を控え、スムーズに眠りにつけるように意識しましょう。
4.まとめ
このように、口の周りの吹き出物は、顔の他の部分に比べて原因が多く複雑です。
効果的なスキンケアと正しい生活習慣によってニキビのできにくい健康なお肌を目指しましょう!
薬の効きにくいニキビの治療例 西川先生の治療日記 |
この記事の監修医師
西川嘉一
Hirokazu Nishikawa
ニキビ治療のエキスパート。ニキビ・美肌・くまの専門家。東京大学医学部卒。
業界大手・銀座院長を経て、ニキビ専門皮膚科【アクネスタジオ】を開院。
一ケ月に1000人以上がアクネスタジオを訪れている。