【牛乳・豆乳でニキビ悪化?】皮膚科がわかりやすく解説
2016-08-31更新
ニキビの無い肌を保つために、食生活はとても重要です。
栄養バランスの摂れた食事はスキンケアと同じくらい、美肌にとって大切です。
そんななかで『牛乳はニキビを悪化させる』という事実が、最近話題を集めています。
コレステロールや高血圧の改善、健康保持など、良いイメージが強い牛乳には多くの人がお世話になっていることでしょう。
本当に牛乳を飲むとニキビを悪化させてしまうのでしょうか?
この記事の監修医師 アクネスタジオ 院長 西川嘉一 |
薬の効きにくいニキビの治療例 西川先生の治療日記 |
Index
1.牛乳でニキビができちゃう原因は、脂肪分ではありません。
牛乳には、カルシウム・ビタミンなどが多く含まれており、健康食品として家庭や学校などで多く飲まれています。 そんな牛乳がニキビを悪化させる原因は、やはり脂肪分なのでしょうか。確かに脂肪分を多くとりすぎることで、ニキビを悪化させてしまいます。
しかし、それ以上にニキビを悪化させる原因が牛乳にはあるのです。それがIGFというものです。
2.牛乳でニキビが悪化する原因はIGF
牛乳に含まれているIGFこそが、ニキビを悪化させる大きな原因です。
では、そもそもIGFとは何なのでしょうか。
IGFとは正確には、インスリン様成長因子といい、ホルモンを分泌させる効果があります。
牛乳は母乳であるため、成長促進作用があり、IGFが含まれているのです。
このIGFは使い方によっては悪い作用ではなく、育毛効果などがあると言われています。
しかし、IGFを摂りすぎてしまうことで、ニキビを悪化させてしまうのです。
3.実は、豆乳もダメ。豆乳もIGF-1が豊富
牛乳がニキビを悪化させるけど、「豆乳なら大丈夫なの?」という質問が多いです。
しかし、豆乳もニキビには良くありません。
豆乳にもIGF-1は豊富に含まれているからです。
4.ニキビを特に悪くするのはスキムミルク
牛乳の中でも、スキムミルク(脱脂粉乳)には注意が必要です。
戦後、給食の定番だったスキムミルクは、栄養抜群で空腹感を抑えられることから、ダイエット食品として特に人気を集めています。
しかし、IGF-1が多く含まれており、ニキビにとっては大敵なので注意が必要です。
ある研究でも、普通の牛乳を飲むだけでは、ニキビはあまり増えなかったが、スキムミルクを飲んだ人たちは有意にニキビが増えた事実が指摘されました。
5.まとめ
牛乳・豆乳に含まれているIGF-1が、ニキビを悪化させてしまう原因です。
ニキビがある方は一度食生活を見なおしてみてはいかがでしょうか?
もちろん牛乳、豆乳が大好きな人はムリに我慢して、ストレスをためては、ストレスもニキビの原因になってしまいます。
なので、ムリは禁物です。
しかし、スキンミルクにはIGF-1が特に多く含まれているため、ニキビがあるときはスキムミルクは控えましょうね。
薬の効きにくいニキビの治療例 西川先生の治療日記 |
この記事の監修医師
西川嘉一
Hirokazu Nishikawa
ニキビ治療のエキスパート。ニキビ・美肌・くまの専門家。東京大学医学部卒。
業界大手・銀座院長を経て、ニキビ専門皮膚科【アクネスタジオ】を開院。
一ケ月に1000人以上がアクネスタジオを訪れている。