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ニキビ アクネ菌

【アクネ菌とニキビ】皮膚科医がアクネ菌・ニキビをわかりやすく解説!

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2016-08-31更新

アクネ菌と言えば、ニキビの原因菌として有名です。
しかし、アクネ菌の正体や、ニキビとの関係性についてはあまりよく知られていないと思います。
ニキビを作りたくない!・・・ならば、必要なのはまず「相手を知ること」、つまりアクネ菌とは何かを知る必要があります。
ということで、今回はアクネ菌とニキビの関係性について解説します。

 

西川 ニキビ治療 皮膚科医この記事の監修医師
アクネスタジオ
院長 西川嘉一

 

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先生4薬の効きにくいニキビの治療例
西川先生の治療日記

 

1.アクネ菌ってそもそもどんな菌なの?

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ヒトの身体に悪影響を及ぼす外敵やバイ菌(=異物)は、身近にたくさん存在します。
しかし、ヒトの身体には「常在菌(じょうざいきん)」がいるので、攻撃されてもそう簡単には負けたりしないんです。

常在菌とは、ヒト(宿主)の免疫力やバリア機能を一定に保ちながら共生している細菌の総称です。
細菌と言うと少々聞こえが悪いかもしれませんが、そんなことないんです。
常在菌は異物がヒトの身体に悪影響を及ぼさないように戦ってくれている頼もしい存在です。
そしてこのアクネ菌は、皮膚の常在菌で、皮膚の表面を弱酸性に保ち、外敵からの攻撃をバリアしています。

2.アクネ菌が増えるとニキビ発生?!そのメカニズム

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しかしここで疑問が・・・。
本来であればお肌の頼もしい味方のはずの「アクネ菌」が、ニキビ発生に関与するのは何故でしょうか?

その原因は、アクネ菌の持つ「性質」と「好む環境」にあります。
アクネ菌は「嫌気性」という空気のない場所を好む性質と、「好脂性」という油脂を好む性質を持っています。
皮脂が詰まり、角栓で塞がれた毛穴は空気に触れない(=嫌気性)ので、アクネ菌の好む環境、増殖ポイントになるのです。
そして、アクネ菌は「菌」なので、性質として条件さえ揃えばたちまち増殖していきます。
そのようにして発生するのが、ニキビ・・・。
ということは、実際は味方だと思っていたアクネ菌が悪さをしてニキビができていたということなのしょうか?
いえいえ、これにはキチンとした事情があるんです。

 

3.アクネ菌は「なくす」ではなく「増やさない」がニキビ撃退のカギ

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アクネ菌が悪さをする可能性があるなら、「じゃあアクネ菌を全部殺菌しちゃえばいいんじゃない?」と思いませんか?
・・・実はそれはそれで困るんです。

アクネ菌を奪いすぎると、乾燥や外敵から防御するためにお肌自らが角質を厚くし、結果的にニキビを増殖させることに繋がります。
逆に、通常では皮膚のバリア機能を保っているアクネ菌でも、皮脂の分泌が亢進しているときに毛穴が詰まると皮脂をエサに増殖し、ニキビになります。
このようにアクネ菌は多すぎても少なすぎてもいいとは言えません。

つまりニキビを撃退するためには、アクネ菌を「なくす」ではなく「増やさない」ことが大切です。
そのため、ここで必要になるのは「アクネ菌が好む肌環境を作らない」ケア方法です。

 

4.アクネ菌を増やさないケアやコツ

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ターンオーバー(新陳代謝)が正常に行われているお肌は、弱酸性で、適度な水分量と角質を蓄えています。
これがニキビのできにくい理想のお肌の姿です。それを損なうようなケアはキケンです!
下の注意点をチェックして、当てはまるケアをしている方は今日から改善してみてくださいね。

 

【洗顔のやり過ぎ】

洗顔のやりすぎは、本来必要な水分や角質、アクネ菌までも除去してしまいます。
そうなるとお肌は防御のために皮脂を過剰分泌するので毛穴が詰まりやすくなります。
そこでアクネ菌が増殖してしまうと、ニキビができます。
ですからアクネ菌を増やさないためにはまず、「洗いすぎないこと」がポイントです。

 

まとめ

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多くても少なくてもNG、そして弱酸性に保ちなさい!と、一見ワガママなお肌やアクネ菌ですね。
でも、自分の肌もアクネ菌も、「あなただけの完全オリジナル」です。上手にお付き合いしていきましょう。
大切なのはバランスなのです。正しい知識をもって丁寧に扱えば、ニキビが増えないお肌づくりができますよ。

 

 

先生4薬の効きにくいニキビの治療例
西川先生の治療日記

 

監修医師

この記事の監修医師

西川嘉一
Hirokazu Nishikawa

ニキビ治療のエキスパート。ニキビ・美肌・くまの専門家。東京大学医学部卒。

業界大手・銀座院長を経て、ニキビ専門皮膚科【アクネスタジオ】を開院。

一ケ月に1000人以上がアクネスタジオを訪れている。