
【ニキビ跡クレーターの手術治療】サブシジョン手術を皮膚科医がわかりやすく解説

2016-09-25更新
![]() ザ・ストーリークリニック 院長 西川嘉一 |
![]() 西川先生の治療日記 |
ニキビ跡のクレーターは、医学的には「萎縮性瘢痕(陥凹性瘢痕)」と呼ばれ、炎症性皮疹などが軽快したあとに生じる皮膚の陥凹をいいます(日本皮膚科学会「尋常性痤瘡・酒皶治療ガイドライン2023」)。クレーターは形によってアイスピック型・ボックスカー型・ローリング型に分けられ、どの型かによって向いている治療が変わります。この記事では、そのうちローリング型に対して行われるサブシジョン手術について解説します。
1.ニキビ跡クレーターのサブシジョン手術てどんなもの?~サブシジョン手術の基本のき~

ニキビ跡クレーターの底には、線維がついており、イカリのようにクレーターを下に引っ張っています。
そこに単純にヒアルロン酸・脂肪注入しても、思ったようにクレーターが持ち上がりません。なので、最初にイカリを切ります。これが、ニキビ跡クレーターのサブシジョン手術という治療です。
2.手術サブシジョンが向いている人~ワタシのクレーターに合ってる?~
サブシジョン手術の必要のないクレーター


アイスピック型やボックスカー型はサブシジョン手術をしなくても、他の治療でよくなります。なので、手術は必要ありません。
サブシジョン手術が必要なクレーター

ローリング型はクレーターの底にイカリがついているタイプなので、サブシジョン手術でイカリを切る必要があります。
3.サブシジョン手術の副作用

内出血:針を使ったり、メスを使ったりするので、内出血がでることがあります。
腫れ:局所麻酔を使用するので1~2日腫れがでます。
傷跡:針穴程度で、回復するとほとんど見えなくなることが多いです。
4.サブシジョン手術の費用

1箇所10000-20000円程度
5.サブシジョン手術の落とし穴

サブシジョン手術単独では、ニキビ跡クレーターはよくなりません。サブシジョン手術でイカリを切ったら、その部位にヒアルロン酸・脂肪注入やFGF・PRP治療が必要になります。イカリがなくなっても凹みは凹みのままで、切っただけでは、再癒着して同じ凹みになってしまうことが多いです。
なので、並行して、ヒアルロン酸・脂肪注入やFGF・PRP治療を行いましょう。
6.アイスピック型クレーターにはフラクショナルCO2レーザー
サブシジョン手術では効果のうすいアイスピック型クレーターの治療は、フラクショナルCO2レーザーがおすすめ

特殊なレーザーで皮膚を引き締め、入れ替えさせることで、アイスピック型のクレーターを良くしてくれます。
他のレーザー治療については、
【ニキビ・ニキビ跡のレーザー治療】皮膚科医がわかりやすく解説
を参考にしてみてください。
7.ボックスカー型クレーターには注入療法
ボックスカー型クレーターにはヒアルロン酸・脂肪注入やPRP・FGF治療がおすすめ

ローリング型クレーターのサブシジョン手術と併用がおすすめだったヒアルロン酸・脂肪注入やPRP・FGF治療ですが、ボックスカー型にはサブシジョンなしでこれらの施術がおすすめです。
ボックスカー型クレーターの底にはイカリのような線維がついていないので、ヒアルロン酸・脂肪注入やPRP・FGF治療が十分に効果的です。
8.その他の手術
他には単純縫縮術や皮膚移植などがあります。
まとめ:クレーターの型と治療の対応
- アイスピック型:サブシジョン手術は必要ありません。この記事ではフラクショナルCO2レーザーを挙げています。
- ボックスカー型:サブシジョン手術は必要ありません。ヒアルロン酸・脂肪注入やPRP・FGF治療が挙げられています。
- ローリング型:クレーターの底に線維がついているため、サブシジョン手術で切り離したうえで、ヒアルロン酸・脂肪注入やPRP・FGF治療を併用します。
ニキビ跡(萎縮性瘢痕)に対するこれらの治療は保険適用外の自由診療です(日本皮膚科学会「尋常性痤瘡・酒皶治療ガイドライン2023」CQ32・CQ42)。どの型にあたるか、どの治療が向くかは見た目だけでは判断しにくいため、診察のうえで医師に相談してください。
へこんだニキビ跡そのものの治療については【ニキビ跡クレーターの治療】ヒアルロン酸注入もあわせてご覧ください。
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この記事の監修医師
西川嘉一
Hirokazu Nishikawa
ニキビ治療のエキスパート。ニキビ・美肌・アートメイクの専門家。東京大学医学部卒。
業界大手・銀座院長を経て、ニキビ治療に特化した診療を行う。
現在は THE STORY CLINIC(ザ・ストーリークリニック)東京・銀座にて、西川式最重症ニキビ治療を担当。















