【白ニキビ】皮膚科医西川ならこうする。
2016-08-18更新
白ニキビになったら、どうしたらよいのでしょうか?
私が皮膚科医でなかったら、おそらくまずスキンケア・生活の見なおしをします。
そして、それでもダメなら皮膚科に行きます。
でもやっぱり、皮膚科に行く前に、自分でできる事で治せたらうれしいですよね。
軽度の白ニキビなら、スキンケアで良くなる人も多いです!
また、市販薬は白ニキビ専用のものが少ないので、美容皮膚科での治療をおすすめします。
白ニキビの場合、保険治療の皮膚科だと、治療対象として診てくれないクリニックもあるので、確認が必要です。
この記事の監修医師 アクネスタジオ 院長 西川嘉一 |
薬の効きにくいニキビの治療例 西川先生の治療日記 |
私、西川ならニキビケアはこう選ぶ、かも?!
何を重視してニキビケアをするかによって、ケア方法を選んでみてもいいですね。
【治したい気持ち・手軽さで選び方を考える】
〇とにかく絶対治したい ⇒ 美容皮膚科
〇とりあえずお手軽に ⇒ スキンケア・生活の見なおし
つまり・・・
【お手軽さ】 スキンケア・生活の見なおし>市販薬>美容皮膚科
【効果】 美容皮膚科>スキンケア・生活の見なおし
ですので、自分にあっているものをまずは試してみましょう。
1.スキンケアを見直してみよう
ニキビのできにくい肌へ導くスキンケアは決して難しかったり特別なことはありません。
ポイントを押さえれば今日から誰にでも出できるカンタンな内容です。
ぜひ参考にしてみてください。
洗顔は1日2回までに
皆さんは1日に何回洗顔をしますか?
多くの方が朝・晩の2回のケースが多いです。
皮膚科医目線で見ても1日2回の洗顔は問題ありません。
ただ、ニキビができると、たくさん洗浄したほうがいいと考えてしまうまじめな方や、肌のテカリが気になるオイリースキンの方は、2回以上の洗顔を毎日していることがあります。
これは、皮膚にある必要な皮脂を落としすぎてしまったり、肌のバリア機能を低下させたりする原因になるのでお勧めしません。
また、一生懸命ゴシゴシこすって洗うのも同じ理由でNGです。
洗顔のコツは、
× 1日にたくさん洗顔する・しっかりとゴシゴシ洗う
〇 泡立てた洗顔料を顔にのせて、優しく洗う
なんです。
よく「泡洗顔が大切」という言葉や文字を目にしますが、あれは本当です。
泡は汚れを吸着する力を持っているので、こすらなくてもきちんと最低限の皮脂・汚れをOFFしてくれます。
お肌を傷つけないようにしながら、最低限皮脂を落としていきます。
さらに肌のバリア機能を守ることができるので、ニキビのできにくい肌へと育てることができるのです。
⇒もっと洗顔方法を知りたい方はコチラをご覧ください。
参考記事:意外とカンタン!ニキビに効く洗顔の方法
保湿は必須!優しくたっぷり!
ニキビの方は、洗顔は頑張る方が多い一方、保湿をパスする方が多いです。
理由は「ベトつくから」という声がダントツで多いです。
しかしこれはNGなんです。
実はむしろ、保湿をしないほうがお肌はベトつくことがあります。
肌は乾燥すると、うるおいを維持しようと皮脂を一生懸命分泌してしまいます。
洗顔後にニキビのできにくい保湿剤で保湿をしましょう。
肌が潤い、バリア機能も高まります。
おすすめはミネラルオイルやヘパリン類似物質です。
⇒もっと保湿方法を知りたい方はコチラをご覧ください。
参考記事:【ニキビ肌に保湿】結局いるの?いらなの?
【ビタミンC誘導体に注目】APS、APPS(ビタミンC誘導体)化粧水はニキビに効く
ビタミンCがお肌にいい!と一度は聞いたことがあるはず。
そのビタミンCは、ニキビを治す力もあるんです。
ビタミンCはニキビの炎症を抑える作用や、肌のターンオーバーを促進する効果があります。
ビタミンCは「ビタミンC誘導体」という形になると、肌への吸収率が上がります。
なので、化粧水を選ぶときは「ビタミンC配合」と書いてあるものよりも「ビタミンC誘導体配合」と書いてあるほうを選びましょう。
代表的なビタミンC誘導体は「APS」「APPS」などです。
それらが高濃度で入っているものがおすすめです。
⇒もっとビタミンC誘導体のことが知りたい方はコチラをご覧ください。
参考記事:ニキビにビタミンCの化粧水はなぜ効くの?
汗をかいたら洗顔+保湿
スポーツなど汗をかいたり、顔に汚れがついてしまったら、早めに洗い流しましょう。
そのときも、しっかりと保湿を行うことが大切です。
おすすめの洗顔はダントツで低刺激
混合肌・敏感肌・乾燥肌の方は低刺激系の洗顔料を使いましょう。
市販のものでは、NOV(ノブ)やキュレルがおすすめです。
ポイントは「必要最低限の成分で作られていること」です。
強力な洗浄成分や美容成分が配合させているものは避けましょう。
その成分が刺激になることがあります。
また混合肌・敏感肌・乾燥肌の方にはピーリング石けんはNGです。
オイリー肌の人のみ、ピーリング石けんを使ってもOKです。
ピーリング石けん後はもちろん保湿をしっかりしましょう。
ファンデーションはミネラルファンデーション
ファンデーションはニキビになりにくい、ミネラルファンデーションがおすすめです。
⇒もっとニキビとミネラルファンデーションのことが知りたい方はコチラをご覧ください。
参考記事:ニキビ肌に一番いいファンデーションって?
2.そして、生活を見直す
寝れてますか?睡眠って本当に大切なんです。
生活の見直しは、まず睡眠を見直しましょう。
睡眠時間が短いと、ホルモンバランスが崩れて、皮脂の分泌が増えてしまいます。
徹夜明けって、不思議とテカテカしてしまう理由はソレです。
しっかり睡眠時間を確保できるよう頑張りましょう。
でも、寝付きの悪い夜もありますよね。
忙しい方・不安なことがある方に多く見られますが、そうでもない方も、寝れない夜はあります。
そんなときは、睡眠薬に頼ってみるのもいいかもしれません。
睡眠薬、聞くとちょっと抵抗を感じる方もいるかもしれませんが、上手に使えば睡眠時間を確保できるサポートをしてくれますよ。
寝付きが悪い人には、超短時間作用型のマイスリーなどという睡眠薬がおすすめです。
途中でおきてしまう方(中途覚醒)は、もうすこし長く作用するレンドルミンなどがおすすめです。
⇒もっとニキビ・睡眠と薬のことが知りたい方はコチラをご覧ください。
参考記事:【ストレスによるニキビ】原因と対策
脂っこい食事。おいしてくてついつい・・・
おいしいものの誘惑って、困っちゃいますね。
ニキビ肌を改善するためにも、脂っこいものを控えるのは大切です。
しかしそうは言われても、難しいのが現実です。
そこで、おすすめなのがゼニカル(オルリスタット)という薬です。
この薬は、摂取した油分・脂肪の一部を体に吸収されないようブロックしてくれます。
使い方はカンタン。
油分の多い食事を食べる直前に1錠ポンと口に含んで飲み込むだけ。
簡単に効率よくオイルカットできるので、おすすめです。
⇒もっと食べ物とニキビの関係を知りたい方はコチラをご覧ください。
参考記事:【牛乳・豆乳でニキビ悪化】
たくさん食べ過ぎてしまう。
食事量を減らしたいけど減らせない。
そんなときはスムージに置き換えたりするのが有効です。
お薬でどうかできないのかと聞かれることがありますが、食欲を抑える薬はあります。
サノレックス(マジンドール)という薬やBBXというものです。
サノレックスは中枢神経を刺激して、食欲を抑える作用があります。
少し依存性のある薬なので、注意が必要です。
必ず医師と相談して処方してもらいましょう。
「薬をもらいに来るのが面倒」という方は、ちょっと頑張って、スムージーの置き換えですむといいですよね。
3.美容皮膚科
保険診療
保険診療のニキビ治療は主に外用薬(塗り薬)と内服薬(飲み薬)です。
これは軽症の赤ニキビに有効です。
外用薬はディフェリンゲルやベピオゲルが有効です。
副作用の乾燥・赤みが発生しやすいので、医師に使用方法を確認しておきましょう。
世界標準治療
白ニキビでは、イソトレチノイン内服やホルモン療法は行いません。
最先端医療(美肌ケア)
最先端治療の中には白ニキビを治す効果の高いものが多くあります。
世界標準治療よりも、さらに進んだこの最先端治療とは、ニキビを治すだけでなく、「ニキビのない美肌」を目指すものを意味しています。
ニキビがないけどカサカサした肌、毛穴が開いた肌、くすんだ肌では嫌!という方にはおすすめです。
ケミカルピーリング・IPL光治療・PDT・プラズマなどがあります。
白ニキビの改善にはもちろん、より質の高い美肌を求める方は医師と相談してみましょう。
薬の効きにくいニキビの治療例 西川先生の治療日記 |
この記事の監修医師
西川嘉一
Hirokazu Nishikawa
ニキビ治療のエキスパート。ニキビ・美肌・くまの専門家。東京大学医学部卒。
業界大手・銀座院長を経て、ニキビ専門皮膚科【アクネスタジオ】を開院。
一ケ月に1000人以上がアクネスタジオを訪れている。