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ニキビ 美容皮膚科医

【ニキビの原因と治療】美容皮膚科で行う効果のあるニキビ治療

ニキビ 美容皮膚科医
美容皮膚科医西川が行っているニキビ治療を詳しく解説。あなたに適したスキンケア、予防、抗生物質、ケミカルピーリング、ホルモン治療、レーザー治療などの使い分けのコツを教えます。
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2016-06-24更新

ニキビの治療っていろいろあって、何をしたらいいのか、よくわからないですよね。
皮膚科を受診しても薬を出されるだけだったりもします。
ここでは、美容皮膚科医西川が原因と治療について、かなりくわしく説明します。
あなたのニキビの原因とそれに対応する治療法が見つかるはずです。

 

西川 ニキビ治療 皮膚科医この記事の監修医師
アクネスタジオ
院長 西川嘉一

 

 

先生4薬の効きにくいニキビの治療例
西川先生の治療日記

 

ニキビのでき方

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1.肌のバリア機能の低下する
 ・毛穴の周りの角質が増える刺激が入る

2.初期のコメドができる

 ・毛穴が角質で塞がれる

3.白ニキビ(コメド)ができる
 ・毛穴が皮脂で満たされる

4.赤ニキビの出来始め
 ・毛穴の中の皮脂にアクネ菌が増殖する

5.赤ニキビ、黄ニキビ、紫ニキビへと発展していく
 ・アクネ菌が皮脂を分解して、肌に刺激のある物質を作り出す&白血球がアクネ菌を攻撃するための物質が皮膚も同時に攻撃してしまう

それぞれのスッテプに対して適切なケアを行うことで、ニキビを治していくのが西川流です。

 

 

1.皮膚への刺激を減らし、皮膚のバリア機能を回復させる

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乾燥やこする・摩擦(機械的刺激)、強力な洗顔などが原因で、皮膚を守るために過剰に角質を増やそうとします。
それぞれに適切なケアをしましょう。

乾燥→保湿

乾燥すると、皮膚を守るため、角質を増やしたり、皮脂を増やしたりします。
対応策は保湿です。
ミネラルオイルなどのニキビに悪影響のないオイルの使用がおすすめです。

 

ニキビ 保湿 クリーム 顔【ニキビ肌に保湿】って、結局いるの?いらなの?

 

こする・摩擦(機械的刺激)、強力な洗顔はNG

マメやタコなどは典型的な刺激によって角質が分厚くなったものです。
顔にタコができることはないですが、こする刺激で角質は分厚くなります。
洗顔方法を見直してみましょう。

 

ニキビ 洗顔 泡洗顔【ニキビのスキンケア】洗顔方法を皮膚科医がわかりやすく解説

 

日光(紫外線)を避けよう

日光を長時間浴びると、皮膚が日光をから身を守るために、角質を分厚くし、メラニンを増やします。
適切なUVケアを行いましょう。

お肌に合う化粧品を見つけよう

合わない化粧品を使うと、刺激になります。
その刺激から皮膚は身を守るため、角質を分厚くします。
低刺激の化粧品へ変更しましょう。

 

正しいスキンケア【ニキビのためのスキンケア】皮膚科医がわかりやすく解説

 

ニキビ肌に一番いいファンデーションを選ぶポイントを知りたい!ニキビ肌に一番いいファンデーションを選ぶポイントを知りたい!

 

 

2.角質ケアで毛穴をきれいにする!

出来上がってしまった角質に対してはケミカルピーリングやディフェリンゲル・ベピオゲルなどが有効です。

 

ケミカルピーリング【ニキビの治療】ケミカルピーリング。効果・費用を皮膚科医がわかりやすく解説。サリチル酸マクロゴールがおすすめ

 

 

 3.皮脂を抑えてさらさら美肌に

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皮脂が毛穴で増えることで毛穴づまりから白ニキビへ成長していきます。

皮脂を抑える治療としては、ディフェリンゲルなどのレチノイドや光線力学療法(PDT)、ホルモン療法などが有効です。

ホルモン療法は皮脂が増える原因のホルモンを抑えます。
ディフェリンゲルや光線力学療法はさまざまな原因で増えてしまう皮脂の量を皮脂腺に作用して減らします。

皮脂を抑えるスキンケア

お肌は乾燥すると、皮脂を一生懸命出して、肌を乾燥から守ろうとします。
なので、皮脂を抑えるためには保湿がもっとも大事なスキンケアになります。

ホルモン療法

男性であれば男性ホルモンが多い人、女性であれば黄体ホルモンが多い人でニキビが出来やすいです。
女性にはピルやスピロノラクトンを中心としたホルモン療法が有効です。

 

ホルモン治療 ニキビ ピル【ピルでニキビを治そう】ホルモン治療を皮膚科医がわかりやすく解説

 

食事

油分と糖分の少ない食事が重要です。

ストレス・睡眠不足など

どちらもアンドロゲン(男性ホルモン)の分泌を促し、皮脂を増やしてしまいます。

 

4.アクネ菌を倒す

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アクネ菌の繁殖自体に対して、抗菌薬(ベピオゲル、ダラシンTゲル、ゼビアックスローションなど)の使用が有効です。
他にも光治療やレーザー治療・光線力学療法などでも殺菌が可能です。

 

ニキビ 抗生物質【ニキビの薬】抗生物質を皮膚科医がわかりやすく解説

 

 

5.炎症を抑える

ニキビ 炎症

ニキビが炎症を起こしてしまているときは、炎症を抑えなくては行けません。

炎症を抑える治療として、ビタミンCが注目されています。
実際にビタミンCローションや高濃度ビタミンC点滴などを治療にとり入れています。

 

ビタミンC ニキビニキビにビタミンCの化粧水はなぜ効くの?

 

 

6.まとめ

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各ステップをしっかりと治療することで、ニキビはよくなります。
いままでいろいろ試してけれどもニキビが治らなかった方は、ニキビ専門クリニックで相談してみましょう。

 

 

先生4薬の効きにくいニキビの治療例
西川先生の治療日記

 

監修医師

この記事の監修医師

西川嘉一
Hirokazu Nishikawa

ニキビ治療のエキスパート。ニキビ・美肌・くまの専門家。東京大学医学部卒。

業界大手・銀座院長を経て、ニキビ専門皮膚科【アクネスタジオ】を開院。

一ケ月に1000人以上がアクネスタジオを訪れている。